日々の泡・あるいは魚の寝言

2008年08月22日(金) 少しずつ秋の気配

☆長崎市では、おとといくらいからかな、秋の虫の声が聞こえ始めました。まだまだ連日三十度を超えていても、季節は秋に移り変わっていっているようです。
猫の毛も、秋毛に変わるべく抜け始めたし、人間の体も、そこはかとなく、ゆったりしてきたような気がします。

この夏はというか、いつものことですが、忙しかったのですが、いま秋の仕事に切り替える時期で、ちょっとゆったりめのペースで仕事をしています。サイトのリンク関係(猫の関係で)、一件リンク先を変更してさしあげなくてはいけないところがあって、そことかいまのうちに直しておきたい…
このパソコンにはまだ、FTPの関係のソフトを入れていないので、つい後回しになっていますが、ずっと気がかりだったりして。
明日あたりなんとか手をつけられるといいなあ。

☆そんなこんなで、ダ・ヴィンチ八月号とか、いまごろ拝読しています。ファンタジー特集のところで、ちらっと名前だけでていますが、角川書店さんのファンタジーレーベル「銀のさじ」に、今度書かせていただくことになりました…っていうか、もう原稿書き上げてます。
五百枚超える大長編ですので、読者の皆様、活字になる日をお楽しみに。
中学生の男の子の冒険物語です。
詳しくは、もう少しあとに。
作品のタイトルや、画家さんの話、刊行時期など、いつ頃、このサイトで完全になんでもお話しできるようになるのかは、私には未だわからないのでした。
ただ、自分ではとても気に入っている物語で、またある意味、今まで自分で書いてきたどの物語よりも、スケールが大きな物語ですので、私の描く物語が好きな皆様には、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
私はとても楽しんで描きました。心を込めて描きました。
それはいつものことですが、今回のお話は、ある意味、いやいろんな意味で、ここ数年の間に私が描いた物語の中では、いちばん「すごい」話かもしれないと思います。

☆「すごい」といえば…
おかげさまで、文庫版の「コンビニたそがれ堂」が、もう三刷です。
お買い上げいただいた皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございます。
えっと、愛読者カードのコピーが手元に届いているのですが、ここでお礼の言葉を書いても、うち何割の方に届くかわからないのですが、でもせめてお礼の一言を。
ありがとうございました。
みなさまからいただいた感想の一言一言に、感動して、癒されて、感謝しています。
これからもがんばります。
「たそがれ堂」は、来年に文庫でつづきを、というお話もいただいていて、ジャイブさんと打ち合わせもしています。もう何作かは、あらすじができています。他のお仕事をしつつ、物語をあと少し煮込みますので、待っていてください。ぐつぐつ。

☆「レミ3」(レミ2後半ですね)のゲラのやりとりをいましています。レミは九月に都内にいる時期まで、仕事が続きそうですね。角川さんの本の仕事の仕上げと同時進行になりそうな予感。
九月は他にも仕事と打ち合わせがあるので、しょっちゅう都内にいます。自分の童話サークルのお茶会(という名のシビアな勉強会)も、なんとか一度は開きたい。

☆日本ファルコムの新作、「ツヴァイ2」とか、遊びたいんですが…
ツヴァイ2
買っても、確実にプレイする時間がないので(涙)、デモだけみて、いいなあ、とか思ってます。
デモを見ていると、「ああ私は、こういう物語を書きたいんだなあ」としみじみ思います。
冒険とかわくわくとか、出会いとか素直な感動とか笑いとか。

私は「物語」を書きたい。
文学を気取るのでなく、ファンタジーにこだわるのでもなく、ただ心躍る物語を書きたい。
読者と同じ目線で、同じ言葉で話しかける物語を書きたい。
そんなふうに、いまあらためて、思っています。

☆ああ、そうそう。ダ・ヴィンチといえば…
雑誌は後ろから読んだり斜め読みしたりする癖があるので、まだきちんとは読めていないんですが、
「コーヒーストーリー大賞」の受賞作のエッセイに泣かされました。
こういう静かな善意の物語は、やはりなんていうかこう…
カフェはどこだろう。スタバかなタリーズかなドトールかな、と、ふんわり想像してみたりしました。
いい話は、いいなあ。

人間なんて、とか、しょせん世の中なんて、と、切って捨てるのは楽なんですが、こういったほんのりすてきな出会いの物語も、街にはたしかにあるのです。
だから、人間っていいなあ、と私は思います。


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