| 2001年01月13日(土) |
FUS(猫の泌尿器症候群)のこと |
なるべく冷静に書こうと思います。
うちのランコは、子猫のころから、泌尿器系が悪い猫でした。 いわゆる、泌尿器症候群だったのです。 気候が寒くなったり、ちょっとストレスがたまったりすると、おしっこがでなくなったり、血尿が出たりしていました。 おしっこがでなくなると、トイレに何回も行って、しゃがみこんで、それでも一滴か二滴しかおしっこがでなくて、それは辛そうな顔をするので、そこは室内飼いの強みで、いつもすぐに異変に気づいて、動物病院につれていっていました。 猫は尿の成分が犬よりも濃縮されているため、尿がとまっている状態で放置しておくと、数日であっけなく尿毒症になって死んでしまうのです。 「おしっこがとまっている!」と気づくと、わたしはいつもその日の仕事をおいて、猫をかごに入れ、タクシーにとびのったものでした。
FUS対応のキャットフードに変えてから、いくらかよくなってはいたのですが、本当に何度も、ランコを連れて、病院に行ったものでした。 泌尿器症候群は、雄猫によくある病気だそうですから、雌にも関わらず泌尿器が弱かったランコは、生まれつき、そのあたりが弱かったのかもしれません。
さて。 ここで重要なのですが、泌尿器症候群の持病のある猫は、6,7才になったら、血液検査をして、腎臓の働き具合をせめて年に一度はチェックしなければならなかったのですね。年をとると、腎臓は弱っていくからです。 腎臓が弱るにつれて、猫はやせてくるそうです。
ランコの場合、ここ一、二年で、すうっとやせてきていたので、本当は血液検査をするべきだったのでした。 もしもっと早く、腎臓の働き具合がわかっていたら、腎臓が弱っているとわかっていたら、そちらの治療をできたのに、と、残念に思います。 慢性腎不全は完治は無理なのだそうですが、薬による延命は可能らしいので。
ランコに関しては、老後の世話が大変だろうなあとか、ガンになったらどうしよう、とか、そういう心配しかしていませんでした。 こちらが困るくらい長生きしてもらうつもりだったのに。 残念というか、今も、かなり無念です。
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