弟の奉職先の放送局のクリスマス特番のための、ラジオドラマの原稿を書きました。 五分間くらいの劇のシナリオを二本。 原稿用紙で、六枚ずつ。計十二枚。 この短時間で、まったくのゼロの状態からかけるわたしは偉いと、自分をほめておこう。 (一本をどれくらいの時間でかいたかは、ないしょねv)。
ドラマのシナリオを書くのは好きです。 学生時代までは、テレビのシナリオライターになるのが夢だったし。 弟が放送局勤務になったおかげで、今、こういうものを書く機会が生まれたのはよかったかもしれません。
小説はひとりで書いて、ひとりで完成させる芸術ですが、シナリオは、演出家や監督や、役者さんの感性がシナリオを変え、完成させていくものです。音楽やカメラワークだって、小道具だって、影響を与えます。 できあがったものをみると、シナリオとはまるで違ってきます。
そのあたり、憧れていました。 自分の作り出したものに、他人が手を加える、変身させていく、みんなで一つの世界を作り上げる、なんて素敵なことなんだろうと思っていました。
今、朝のテレビ小説の「オードリー」が、テレビドラマが作り出されるまでの裏の事情の物語を綴っているのですが、見ているとたまに、 「ああ、わたしもテレビの仕事がしたかったなあ」と、思います。 もう今はいい年でもあるし、今更シナリオの新人賞に投稿しようとは思わないけど、でも、自分が選ばなかった人生がそこにあるような気がして、わたしは毎朝、「オードリー」を見ているのです。 (あんな美人の主人公に自分を重ねているわけじゃないですが)。
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