日々の泡・あるいは魚の寝言

2000年12月18日(月) 花とか人生とか日記とか

今日はおそろしいことに、十二時まで目が覚めなかったので、一日が短かったです。家の中を歩き回っているうちに、夜になってしまいました。
まあ急ぎの仕事はとりあえずないので、こういう日もいいかなとは思いました。

とりあえず今週の仕事といえば、弟の奉職先の放送局のクリスマス特番(?)の中で使われる短いラジオドラマの脚本を書くことですか。
枚数的には短いので、あまり苦にはなりません。もっとも、こういう小さな仕事が、本業の長編執筆とかと重なると、すごい枷になるのですが、今回はほかに仕事が重ならなかったので、楽しく仕事ができそうです。

今日は、宅急便で、猫母さまから、植物がいっぱいとどきました。
原種のシクラメンとジンチョウゲと、雪割草の鉢と、ザクロの実です。
ジンチョウゲの根元には、風知草とヒメタチフウロの芽もありました。
みんなうちにはないものばかりだし、原種のシクラメンは、一度育ててみたかった憧れの植物なので、天に舞い上がるほどうれしかったです!
……うう。こんなめずらしいもの、いただいてもいいものでしょうか?
せめて、枯らさないようにしようと思いました。大事にします♪
夜、猫母さまにお礼の電話をかけて、お話ししたので、さらに幸せになりました。
猫母さま、ふつつかな外猫娘ですが、どうぞなるべくお見捨てにならず、これからもよろしくおつきあいくださいませ☆

今日は明るいあいだは、いただいた鉢物をかかえて、家中置き場所をさがしてさすらっていました(笑)。ちょっと幸福でした。
わたしの眠るベッドのそばに、無理矢理出窓風にした(枠に板を打ち付けただけです)空間があるのですが、東向きのその窓は今の時期、ほどほどに冷たくほどほどにひがはいるので、そこにジンチョウゲ以外の鉢をおきました。ジンチョウゲは、仏間(南向きの窓がある我が家の温室のような空間です)の窓辺におきました。
ああ、幸せ♪ 明日から毎朝、原種シクラメンと雪割草と朝の挨拶をして目覚めるんだわ☆ ふふ。どっちも春には咲かせて見せましょう♪ 園芸歴十数年の意地にかけても☆。

さて。
このエンピツさんの日記は、貸し日記やさんみたいなところのものです。レンタル掲示板の日記版みたいなものですね。書きやすくて気に入っているのですが、エンピツのHPにいくと、ほかの人の書いた日記も読めます。公開になっている日記が読めるんですね。(ちなみにうちのは非公開。HPに来た人じゃないと読めません)。
で、読むと、なんか暗い気持ちになるのが多い〜(泣)。
中にはフィクションもあるのかもしれませんが(そうであってほしい)、浮気したり中絶したり、旦那が刃傷沙汰おこしかけたり、自殺未遂したり…。

……いや、そういう経験する人もいるんだろうけど、わたしには、そういう内容を日記に書いて発表する心理がわかんない。趣味が合わない。理解しがたい。
誰が読むともわからぬままにメールを出す、ボトルメールみたいなものだろうか(あれも迂闊に登録すると、死体写真が流れてくるらしいですが)?
それとも、不特定多数の人々を相手にしたカウンセリングみたいなものなのかな?

いっちゃなんだけど、わたしだって、病院でカウンセリング受けた経験ある人間だし、十代のころには人並みに手首くらい、薄く薄く切っちゃったりもしましたが(で、あとで化膿して痛かった。馬鹿みたい)、「わたしは孤独です」とか、日記に書いて人に読んでもらおうなんて思わなかったなあ。金輪際、思うこともないだろうなあ。

ぼやあっと考えてるんですが、結局は、つらい日記を人に読んで欲しい人というのは、他人に助けを求めている人で、他人に理解してほしがっている人なのかもしれませんね。ぎりぎりのところで、他人の手にすがれる人。
他人を必要としている人というのかな?
ピュアな人っていってもいいかもしれない。

でもなあ。わたしはそういうことを自分がするのはいやだなあ。
「助けてください」とか日記に書くのは。
なんか、てれくさいし、かっこわるいと思うなあ。
人がそういう日記をかくぶんには、OKなんですけど。
あ、前もこんなネタで書きましたね。そういえば。

この夏に、すごく体調が悪くなって、ガン検診を受けたとき、もしかしてガンだったとしても、絶対に、闘病記はアップしないぞと、思っていました。
できれば病気のことは書かないままでいるか、もし病名を書くとしても、努めて明るく、「ガンになっちゃったよ。がーん♪」とか、そういうギャグをとばしたいものだと思っていました。HPの常連さんたちにも明るいままでいて欲しいというか、間違っても、千羽鶴なんて送られたらいやだなと思っていました。掲示板で泣かれたりするのもいやだった。
で、明るい雰囲気のまま、わたしはほがらかに見苦しくなくこの世とさよならね。まちがっても、この世への未練なんか、綴らないぞ、と決意していたのですが…。

ご存じのとおり、検査の結果はいいもので、今も元気に生きております。
人間、そう簡単には死にません。安心してください。
とりあえず、持病の頭痛と胃痛はかかえてますが、まだ死なないみたいです。

なんかとりとめもない日記になって来ちゃったけど、それが日記というものなんだろうから、このさい気にしないことにして、でも、こういうわたしの性格も、嫌いな人は嫌いなんだろうなと思ったり。
「無理してるんだろう」とか、「うそつき」とか、「かっこつけだ」とかいわれそうだなあとか想像したり。
でもわたしの場合、「さあ、今からあなたのつらさを告白してください」っていわれるのは、具合が悪いときに、いきなり洗面器を前にだされて、「さあここに吐きなさい」っていわれる程度に、つらくてありがたくて、少し迷惑なことだなと思うわけなのでした。

病院にカウンセリングに通っていたころ、心療内科の先生に、
「あなたはいいたいことをいって、泣けば元気になります」
と、何回かいわれたものですが、このままだと、わたしは一生不健康な人生を送ることになりそうです…。
ま、それも人生ってやつよね♪






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