「風の丘のルルー5」の初校ゲラを、本日、翌朝便でだしてきました。 このあと出る再校ゲラは、来週の東京旅行の時に、宿泊先のホテルで行う予定です(涙)。年に一度の休暇の旅行のはずだったのになあ。
旅行といえば、今度のルルーは、ふと疲れを感じたルルーが気晴らしに旅行に出てみるというお話です。ブルージュを思わせる(というかブルージュがモデルの)美しい豊かな運河の都で、ルルーは疲れを癒すつもりだったのですが、偶然、おそろしい竜が、間近に迫った祭の夜に復活するということを知ってしまい……。 さて、ルルーは竜の復活をくい止め、街を守ることができるでしょうか?
ルルーシリーズは、毎回、「何か事件にあってルルーが成長」「ラストで感動」「映画的な話」(これはとくに担当のNさんの希望)というあたりがはずせないことになっているのですが、それプラス、「苦悩するルルー」という要素が、なによりも毎度必要とされる要素になっておりまして、わたしは書きながら「わあ、ルルーかわいそうに」と、つぶやいているのでした。って、物語を考えているのはわたしですが(笑)。でも、苦悩するルルーを書くのは、つらいんですよ、実際。 だって、キャラクターの心情を想像しながら書いているわけですから、ルルーが落ち込む描写を書いているときは、わたしだって落ち込んでいるんです。うう。
たまにはルルーを温泉旅行にだしたり、のんびりこたつでみかん食べさせたり、テレビゲームさせたり(?)、とか、ゆったりさせてあげたいものなんですが。 だけど、こないだ、担当のNさんが、うきうきした声で電話をかけてきて、 「次のルルーなんですけど、ルルーちゃんが声が出なくなってしまうというのはどうでしょうかっ?」 とかいうのです。
……気の毒なルルーの明日はどっちだ?
あ、マジな話を書くと、次のルルーは南の海とか海賊船とか、そういうのを漠然と考えています。トラップがある島での宝探しとかね。元気な少年少女とか人魚とかだして、海底火山が噴火して、遺跡とか出るの。お楽しみに♪ (なんて、来年書くつもりの原稿の話なんかしてたら、鬼が笑いますか)。
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