日々の泡・あるいは魚の寝言

2000年11月25日(土) あこがれの…

二千円札を、ついに手にしてしまいました…。
なにを今頃、とかいわないでください。わたしははじめてみたんです。

ダイエーの前に出ていた、バッグのワゴンセールのようなのをなにげにのぞいていたら、昔懐かしいような小物入れがあったので(がま口みたいなぱっくんとひらく口金がついた小物いれ。蓋の裏側には鏡がついているという優れもので、おそらく化粧品入れだろうと思われる)、買ったら、お釣りが二千円札でした。

お札を差し出すとき、お店のおばさんが、なぜだか申し訳なさそうに、
「あの、お釣り、これでもよかですか?」というので、なにかしらんと思いながら、そのてを見ると、妙に色のついたお札が一枚…。
「あっ、二千円札だ!」
わたしは思わず叫んでしまいましたよ。
本当にはじめてみたんですもの。「これでいいです、ぜひください!」

おばさんは、にこにこ笑顔で、いいました。
「二千円札、めったにでんとけど、今日久しぶりにでたとよ」
「そうですか? めったにみませんものね」
「お客さん、でもそのお金ね、使うと間違えるけん、つかわん方がよかよ。
財布に入れるときも、ほかのお金と別にしたほうがよか。
わたしなんか、つかわんで、うちに飾っとるもんねえ」
「はい。わたしもうちにかざります♪ だって、こんなめずらしいもの、つかったら、次はいつお目にかかれるかわからないし」

…二千円札って、景気浮揚のためにだされた新札じゃなかったでしたっけ?
それがこんな、珍獣みたいな扱いを受けていていいものなのかどうか。
とにかく、日本中のお店の、店員さんとお客さんのあいだで、こういう会話が繰り広げられているんだろうな、と、ちょっと苦笑してしまいました。

で。手に入れた(?)二千円札についての感想ですが。
まず思うのは、色彩的にはきれいだということですか。最初見たとき、思わず、「まあ、きれい」と、いってしまいましたし。
大きさは千円札。雰囲気は五千円札や一万円札ににています。
いくら色目が違っても、たしかにまちがえてしまいそう。

やっぱり、お財布にはいれないだろうな…。


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chayka [HOMEPAGE]