CORKSCREW Diaries(米国編) |
とりあえず初日からでは無く書きたい日から書きます。 ラールダールの朝は早い。 宿のご主人は朝早くから仕事に出てしまったと言うことで、残された我々はのそのそと遅めに(とは言っても7時半ぐらいだが)起きて朝食の準備をする。 今回の旅で唯一朝食が出ない日になった。 まあそりゃあそうだ。宿の御主人も我々と残り数名(らしい)客のためだけに朝食を作るのも大変だってもんだ。という事で、朝食は昨日と同じくサンドイッチである。この調子で行くと昼食もこのまま行ってしまいそうだ。ちょっとだけ残ったサーモンを使って朝食はサーモンサンド。 昨日の夜はなぜか食欲が無かったが、今朝はそれなりに食欲はあった。 しかしそれにしてもパンも相当飽きてきたよなあ。 昼食もサンドイッチ。二日連続でサンドイッチ。たぶんこれだけになるであろうと思われる。 ハムとチーズとパンとキウリで作る。 北欧のハムとパンとチーズ。 美味いんかって言われるともうどうなんかわかんなくなってしまっているのが現状。 美味しく頂いた後は、SANDEN ペンションを後にした。 この宿は本当に良かったなあ。 ラールダールには何も無かったけど。 ワイルドサーモンセンターに本当は寄りたかったのだが、今日のオスロ入りの事を考えて、 朝一番のバスに乗り込む事にした。40分ぐらいでフロムに着いてしまうらしい。 フロムからフロム鉄道に乗り換えて、そして鉄道に乗ってオスロに向かうのだ。 フロムまでフェリーに乗ったら2時間ぐらいかかるという事だが、バスだったらわずか40分。短いなあ。 24.5kmのトンネルをくぐっていくのだ。ずいぶん長いトンネルだった。 すごい長かった。本当に今回は電車ありバスありフェリーあり山あり谷あり湖あり海ありトンネルありなんでもありだ。ってトンネルの中じゃ寝てたけど。 そうそう、今回のバスでもちゃっかり学割を利用。悪魔とでもなんとでも言いやがれってんだ! フロムに着いたのは9時半を少し回っていた。すぐに次の電車に乗り込んでも良かったのだが少しフロムの駅を回ってみる事にする。どうせもう一本後の電車でないとオスロに向かう特急に対する接続が無いのだ。オスロの宿が取れないかと思ってフロムのインフォメーションに聞いてみるけどやっぱり駄目だった。使えないなあインフォメーション。自分トコのテリトリーしか駄目って言うのも困るんだけど。 フロム鉄道のポストカードとかを買ってたら一時間半なんてすぐに過ぎてしまった。 そしてフロム鉄道でミュルダールの駅に向かう。高低差がかなりある坂をこのフロム鉄道は進んでいくのだ。まあ観光鉄道と言えばそうなんだけど、景色は大変素晴らしかった。写真をもっと撮ろうかと思ったが、電車内なので写真を撮ることはあきらめる。 途中、ミュルダールの大滝で写真撮影のため一旦停止。ここぞとばかりに写真を撮る。 ここの滝は大変素晴らしかった。すごいカーブの急勾配を這うようにして電車は進んでいく。 噂には聞いていたけどなかなかすごかった。 一時間弱の時間乗った後、電車はミュルダールに到着した。 ミュルダール駅はノルウェー内で一番高地にある駅として有名である。 高地の上に雲に覆われていて非常に寒かった。僕らはここで12時30分発のオスロ行きの電車に乗るのだ。待ち時間は15分。待ち時間15分じゃあ大したことは出来やしない。 そうしてノルウェー国鉄に乗った。 ここからオスロまで5時間。気が遠くなるような距離だ。 今回の旅は、予想はしていたもののものすごく移動が多い。 移動!移動!移動!で目が回る。 食堂車を探してみたけどどうも見つかんないし。一体何処にあるのやら? 結局昼食は僕お手製のサンドイッチで終わってしまった。 もうサンドイッチ食べ飽きた〜、米の飯食べたい。 コレ、かなり心の叫び。何とかならないかなあ・・・ ノルウェー国鉄のベルゲン線と言ったらスカンジナビアでも屈指の景観を誇るってことで、 最初は目を皿のようにして見ていたが、どんどん眠くなって行き、しまいには眠りこけてしまった。 うーん、所詮自分で運転しないと駄目なのかなあ? 車窓から見た高原の風景は確かに素晴らしくって、こんなところを自分で運転してみたかったなあととても思う。外国のドライブは多分何とかなる、去年なんとかなったんだから。 これは6万出してみても良かったのかなあ・・・今井くんさえ運転に問題が無かったのならば良かったのかも知れないんだろうけど。 小一時間ぐらい眠って起きてみたら周りの風景は多少変わっていた。 相変わらず湖とか海とかが広がる。綺麗な異風景だった。 ただ綺麗な風景ってのも飽きる。 5時間移動ってのも結構しんどい。 持ってきた「ローマ人の物語」も読んでしまって読む本は無く、 電車の中でハガキを書いた。一気に4枚。 オスロに着いたら早速出すことにしよう。 今井くんに「出さなくてもいいの?」って聞いたら、「いい」そうだ。 そっか〜。旅先からのハガキは結構嬉しいものなんだけどなあ、男女を問わず。 午後5時半到着予定だったのだが、 なかなか到着しそうにないので車掌に聞いてみると、「遅れている」との事。 やれやれ。困ったもんだ。 インフォメーションはちゃんとやってんだろうか・・・ 午後6時前にようやくオスロに到着した。 北欧では午後6時なんて時間はまだまだ全然明るい。 こっちで言ったらお昼の4時過ぎぐらいの感覚だ。 インフォメーションは幸いにして空いていて、今宵の宿を紹介してもらう。 駅から近所の宿だ。まあ今日はまだいいのだ。問題は明日の宿なんだよなあ。 相変わらずホテル紹介のブースは旅行者でやたらと混んでいた。 地図を貰って歩いてホテルに向かう。 今までの田舎町モードから一気に都市に入るとちょっと眼がくらくらする。 初めて歩く街って言うのは距離感がつかめないから困る。 地図と方位磁針を片手に歩く。 なんだかかなりお疲れモード。 って言うか明日の移動を考えるとちょっと鬱になる。 移動はまだいいんだけど明日のストックホルムの宿は果たして見つかるのだろうか・・・ 日本で予約をしようと思ったら全然埋まってたし・・・ 野宿とか、そんなことはないよねえ、まさか。 おまけに予定じゃ夜中に着く事になってるし・・・ 何はともあれホテルにチェックインした。 一晩1人275NKR。朝食は付いてくる。 まあこんなもんか、ドミトリーっぽいけど相部屋になるのかどうかだけど心配。 チェックインの際パスポートを投げつけられた。 感じ悪いなあ受付の女性、なんだか。 どうもインフォメーションとかも忙しいからか対応、悪い。 こんなモンなの北欧って? 部屋はまあ普通だった。 テレビもついてるし、部屋の中にお風呂もあるし、悪くない。 ここも予定では一晩だけだし、まあそんなもんかと言う感じ。 とりあえずは夕食を食べに行く。 今回さんざん辛酸をなめさせられた「地球の歩き方」だが、 一応まあ情報を信用して、カールヨハン通りのデパート「パレー」の地下にあるフードコートに。ここならファーストフードみたいな感覚で世界各国の料理が楽しめるのだ。 ホントは米の飯が食べたいとか思っていたのに、 なんとな〜くパスタにしてしまった。 三食のパスタ。ペンネとボロネーゼとカルボナーラ。 それで88NKR日本円で1500円ぐらい。 量的には結構あったけどとても1500円も出すようなもんじゃなかったなあ。 大体パスタちょっとのびてるし。 のびた麺ほどまずいものはありませんぜとパスタを茹でさせたらちょっと小うるさい僕はおもったのだった。今井くんは食べて一言「美味い!」とのたまっておりました。 そんなもんかなあ、どうなんだろう。 僕的には、「あ〜意地張らずに中華にしとけば良かった」って感じでしょうか。 やられた! もう何とかして。 まあそれでもお腹はふくれた。 腹が減っては戦が出来ぬって言うけど確かにそうだよなって実感。 で・・・仕方がないのでストックホルムは直接電話してホテルの交渉を行うことにする。 電話での宿の予約って滅茶滅茶緊張するんだよ。 ものすごく神経をすり減らす。しかもこれ、国際電話だし。 僕らからしてみりゃノルウェーもスウェーデンもそんなに変わりはしないんだけど、 そりゃあ全然違うんだよなあ、住んでる人にとっては。 で、何軒か電話をしてみたが、何処も取れない。 いや、明日の予約は行けるのだが、3日連続ってのは不可。 3日連続で取れなきゃ意味ないんですけど。 しかもこのときは8時ぐらいだったのだが、もう受付が閉まってるところも多い。 どういうことなんだ!? 1人で僕は神経すり減らしてる。 宿が無い、ってことは先が無いことであり、どうしたらいいか分からないこと。 後電話をしたユースは明日の9時から受付が開くとのこと。 もうそれに賭けるしかない。 なんだか本当に消耗してしまった。 ホテルの予約と言っても全部僕が英語で話すのだ。 窓口と違って電話は集中力がものすごく必要になってくる。 あ〜ダメ。ものすごく消耗してる。 なんで外国に来てまでこんなに消耗しなきゃなんないの(T.T) しかし今回は何もかもが上手く行かない。 個人旅行というのは上手く行けば150%、しかしダメな時は全然ダメと言う悪循環にはまってしまうのだが、どうやら今回はダメな時になってしまいそうだ。 あらかじめのホテルの予約はやっぱり非常に大切なのかも知れない。英語さえ出来りゃあ国際電話でもしてBOOKINGすりゃあいいのだ。やれば出来るってことがよ〜く分かったし。 はあ〜しかし今回は反省点が多いなあ。まあどうにもならないので今日はもう寝る! ぷんぷん。これでも旅行経験値はかなり上がってるはず〜、はあ〜。 日本に電話して泣きつきたいような気分だけど今日本は午前2時、こりゃあ無理だわ。やれやれ。 |