CORKSCREW Diaries(米国編) |
そういう事で日本語教師養成講座に今日から参加。 京大同志社とかの教授が毎回教えに来るそうで、どっちかっていうと試験対策と言うよりも、 教養を身に付ける感じの内容になると思われたのが、まさしくそんな感じで、まるで大学の講義を受けてるような感じ。最初は頑張って聞いていたがだんだん中だるみがしてきた。 難しいんだよね、内容が。 しかし一度受けると決めた以上はやりますよ。 第一回目の授業のまとめをここでやります。 レポートを書いているつもりになってね。 では行くよ。 日本語の特長 拍の言語(モーラ言語)であると言うこと。 まずは、音節の長さが同じ(等張性)と言う特徴。 例えば、hakoneという言葉を例にとってみれば、は-こ-ね と言う音の長さは同じだよね。他の言語では音節ごとに伸ばしたりとか言うのがあるんだけど、日本語は、そりゃあイントネーションとかはあるんだけど、音節は一緒。モリシマさんもタチバナさんもオカモトさんもね。一音一音の長さは一緒でしょう? もう一つの特長は、音の組み合わせが簡単と言うこと。 日本語には、基本的な母音は5つだけだって言うのは、知ってるよね。 これは、やっぱりいろんな言語を見ても少ない方。今僕が勉強している韓国語なんかでも、母音はいっぱいある。合成母音も含めると。英語なんかでも発音記号がいっぱいあって混乱するでしょう? 日本語にも他にも特殊な感じの母音はあるんだけど、それでもやっぱり他の言語に比べると日本語は組み合わせ自体はすごく単純って言う訳。 ただその分日本語は単語単語が長くって、 例えば英語では「I」で済む言葉が、「わたし」なんていう長い感じになってしまう。 カエサルとかの古代ローマ時代の言語、ラテン語もそうで、「わたし」って言うのは「エゴ」って長い音節になってしまったりする。大体が日本語って言うのは単語が長くて覚えにくいのだ。 それからそれから、日本語は本当に動詞がよく使われる言語なんだよね。 そりゃあ僕らは普段はそんなこと全く気にせずに日本語を使ってるけど、でもそうらしい。よく使う言語の上位100語の中に21語も入っているんだから。しかもベスト10の中に6つも入ってる。まあその辺の特長はこれからまた勉強できるからいいとして、そんなもんがあるんだってことを頭ん中に入れておこう。 後は、日本語は文節の位置を組み替えても意味が通じちゃうんだよね。 例えば・・・ きのう 兄は いつもより 早く 車で 家を 出た。 これは7つの文節で出来ているんだけど、一番最後の「出た」以外は位置をどこにしても意味は通じるでしょう? まあ、「いつもより はやく」はこれはセットとして考えた方がいいってことはあるんだけど。 それでも組み合わせの自由はかなりたくさんあるよね。 これが英語とかだったら、そうは行かない。 ちょっと位置を変えただけで文意がぐちゃぐちゃになってしまうもんね。 なぜそうなるかって言うと、それはつなぎの部分のパート「助詞」のおかげ。 「は」「が」「を」「で」とか、これらの助詞の働きによって、位置を変えても意味が通じるようになっているの。 その一方では、助詞の使い方を間違えると全然意味がつながらなくなっちゃうからその点が本当に難しいよね。英語なんかは位置関係には厳しいけど、単語の羅列でまあまあ意味が通じちゃうって言うのに対してね。 あと日本語は多くの文字を使うのも特長。 そんなことは学生時代にさんざん習ったって言われそうだけどさ。 漢字ひらがなカタカナ、ついでにローマ字まで。 ハングルなんて一見訳わかんないけど実によく計算された文字で、 組み合わせで本当になんでも表現出来てしまのさ。 その一方では日本語は覚えないといけない文字が多い。しかも漢字によっていくつも読み方があったりするし。訓読み音読みとかも昔習ったでしょう? 一つの漢字に付き読み方が幾つもあるってヤツ。 データによれば、英語は1000語の単語を覚えたらほぼ80.5%。 フランス語に至っては83.5%もカバー出来るのに対して、 日本語は60% 1000語覚えても60%しかカバーできないんだよね>日本語。 しかも最初に書いたように単語のひとつひとつが長い! その上に漢字もあり、読み方も多い! それを考えると本当に日本語を勉強するハードルは高い。 会話はなんとかなっても、漢字とかは難しいんじゃないかな。 特に欧米系の人にとってはね。 と言うのが今回勉強したこと。 今回は概説ってことで、まあなんだか雲をつかむような感じでよく分からなかったんだけど、 興味を持った部分をかいつまんで書いてみました。 むつかしいね、日本語。 僕らでも難しいのに教えることなんて出来るのかなあ。 |