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コワイモノ - 2006年05月18日(木)

「人からどう思われようと,それが一体何なのでしょうか」

その文章を読んだとき,心の底から,人を信じられない人がいる,ということに愕然としました.
そして,それを理解したとき,自分の中で血の気が引く感じがしました.
吐き気すら,覚えました.

その人が何をそんなに怖がっているのか
どうしてそんなに殻をかぶってしまうのか
その人にとって「自分以外」はそんなに怖いものなのか

そして,その人にとって,私も「怖い他人」なのだということを突きつけられた気がしました.

「人からどう思われてもいい」という言葉の裏には
「どうせ自分のことを分かってもらえることはない」という諦めと
「分かってもらえないことで傷つきたくない」という自己防衛が見え隠れして

何て弱くて,痛々しいのだろう

そんなその人のことが,本当に本当に,可哀想で悲しい.
そして同時に,私ではどうしようもない深い暗闇を突きつけられたようで,怖かった.

あの人は,ずっとそうやっていくんだろうか.

知らず知らずのうちに,差し伸べられた手を握っているのに
そのまま握り返せばすむことなのに
すんでの所で手放してしまう

それを繰り返していくのだろうか.

握り返すのに力はいらないのに
差し出された手はただ,差し出されただけで,その人を傷つけるものは何もないのに
何がそんなに怖いんだろう?

そして,それに気付きながらも
どうしようもできない私自身も,とても悲しい.



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