2003年04月03日(木)
先達が実力不足で一同迷子?
「千切れる」という言葉がございます。
チャリんこ乗りはこの言葉を、 こんな風に使います。
あ・・・アイツ千切れた(汗)
付いて来い!千切れんなよ!
一気にペース上げて千切ってやれ!!
チャリんこ乗りの御方ならご存知かと思いますが、 もともとチャリんこというのは、 風の抵抗を強く受けるモノでございまして。
前にいるヒトを風よけに使うと、 言い換えれば、 ヒトの後ろにへばり付いていると、 楽ができます。
もっと言えば、 ヒトの後ろにへばり付いていると、 自分の実力以上の速さで走るコトができたりするわけです。
そこで・・・
トレーニングをするときには、 何人かのグループで集団を作ります。
先頭になったときに頑張って、 後ろに下がって少し休んで、 これを繰り返しつつ先頭を交代しながら進んで行けば、 より速いスピードで、 より強い強度で、 トレーニングをするコトが可能になるのです。
さてさて「千切れる」でしたっけ。
上記のようにして、 風の抵抗を避けヒトの後ろにいるヤツを、 実力をもって引き離してしまうコトを「千切る」などと言い、 後ろにいるヤツが前と離れてしまうコトを「千切れる」などと言うわけでして。
グループ内で実力差がある場合、 いずれ千切り千切られするハメになるのです。
そうならないように、 実力の劣るヒトは強いヒトの後ろにへばり付き、 必死について行こうとするわけでして、 コレが良いトレーニングになるのでございます。
石けんもそんな立場でした。
合宿初日のあのときは、 ヒトの後ろにいるからこそ、 このペースでチャリチャリ付いて行けるのです。
一度集団から離れてしまえば、 強い風にさらされるコトになります。
そうなったらもう、 このペースで走るコトはできませんし、 体力の消耗もはなはだしいでしょう。
離れるわけにはいかなかったのです。
自分のチームは全部で6人。
上がったペースに耐え切れず、 1人・・・また1人・・・千切れて行った。
だが。
石けんにそんなコト気にする余裕も無く、 必死に前にくっついて、 決して離れないように努力するのみだった。
離れたら最後、 強風で体力を消耗し切った中で、 あと100km以上の道のりを進まねばならない。
離れるもんか。 千切れるもんか。
すると・・・
チームの1人が、 石けんに向かってこう言った。
たまに押して下さると元気出します。↑
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