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その時後ろの御方とは、相当離れていたのだ。
蹴ろうと思っても、
そう簡単に足の届く位置ではない。


しかしながら、
すんでのトコで大喧嘩になりかねなかった講義。



　肉離れですね・・・

　そうですか・・・（ヒヤ汗）

　アキレス腱は繋がってますねぇ・・・

　そうなんですか・・・（ヒヤ汗）



その場は何とか、
御大将の診断によりコトなきを得られまして。


面目なさそうな生徒さん。





そりゃそうだ。

勘違いで怒った上に、
自分自身は肉離れの憂き目に遭っているのだ。

相当恥ずかしかったに違いない。










さてさて一方、
御大将も謝ったのだ。



　申し訳ない・・・



そりゃそうだ。


生徒のレベルや年齢も考えて、
注意して念入りに準備体操を行ったのだ。

こんなコトが起きないよう考えたにもかかわらず、
起きてしまったケガ。


御大将には監督責任もあるわけで、
自分の見通しの悪さは、
彼にとって許されないコトなのだ。







しかし・・・


返ってきた答えは、意外なモノだった。

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例え警察といえども、
やはりヒトの子。








ケガは公傷扱い。


　↓


イヤな柔剣道の講義に出なくて良い。


　↓


らっき〜♪







というわけで、
名誉の負傷？をふくらはぎに負った生徒さんは、
ニコニコとその場を後にしたのだった。