宇佐美彰朗の雑記帳

2004年06月11日(金) 駅伝と「タスキ」――貞永信義さんと原田隆峰さん

 今日は、駅伝とは切っても切れないタスキの話をします。選手がタスキ
を受け取ってスタートするとき、タスキの片側の方を脇の下に絞り上げて、
腕が振りやすく、走りやすくすることは、いまでは当たり前のこととなっ
ています。しかし、その「絞り上げ」をはじめて実践した人が、貞永さん
(昨年2月、享年74歳にて死去)だったことが判明したという情報が入り
ました。

 戦後、駅伝がさかんになってきた頃(その時期については、広島日出国
さんなど関係者に確認します)、大会か合宿だと思うのですが、貞永さん、
浜村さん、広島さん(これらの方々ではないかと思われます、これも確認
します)という、当時の錚々たるメンバーが、「駅伝におけるタスキの運
び方(タスキの掛け方など)」についてあれこれ議論するなかで、片方の
脇の下に絞り込むことが、提案されたということでした。

 それから間もない時期に、「駅伝競走」が開催され、貞永さん率いるチ
ームが、さっそくこのタスキの絞り込みを実践し、成果を上げたらしいの
ですが、それが「絞り込み」の最初であったとの情報です。生前、貞永さ
んは、原田さんにこのことを公にする必要はないと、強調していたという
ことでした。

追伸:昨年亡くなられた「貞永信義」さんを偲んで、一周忌に間に合わせ
るように、出版が急がれていた「快走の聖者、月から月へ」については、
70余名から原稿が寄せられ、無事、親友・原田隆峰さんのご尽力によって
刊行の運びとなりました。あと少し、残部があるとのことです。希望者に
は譲っていただけるそうなので、購読希望者は宇佐美まで。宇佐美から原
田さんに連絡します。
                           宇佐美彰朗


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