2004年05月03日(月) |
K:西日本スポーツ「山形“プロ”初ゴール 札幌に2−1 アビスパ3位浮上」 |
3日付 西日本スポーツ 山形“プロ”初ゴール 札幌に2−1 アビスパ3位浮上
【札幌―福岡】前半10分、福岡・山形(中央)が先制点を挙げ、古賀(右)らと喜ぶ
もう遠慮することはない。両手を広げてピッチを走り抜ける。テスト生から今月1日にプロ契約を結んだばかりのMF山形が、ど派手なパフォーマンスとともに先制弾を豪快にたたき出した。
前半10分だ。左サイドからDFアレックスのシュートをGKがはじく。そのこぼれ球を左足で決めた。「アレックスのボールが直接来ると思った。GKのはじいたボールが僕の所に来たのはたまたまです」。口から飛び出すセリフは謙虚だが、プレーでは大暴れ。この日の“プロ1号”も含め、今季4試合で早くも3得点と絶好調だ。
どん底からはい上がってきた。広島時代の4年間でJ1リーグの出場はわずか7試合で無得点。昨年オフに戦力外通告を受けて、今年1月からテスト生として福岡に入ってきた。
「広島時代は苦しかったです。出場できなかったから」。戦いの舞台に上れない日々は、自身を進化させる糧となった。「広島から変わったところ? それはないけど、とにかく試合に出たかった。持ち味は2列目からの飛び出しです」。スピードを生かした攻撃は、福岡の貴重な武器となっている。
松田監督も「この4試合で3得点。評価している」と絶賛。前節の仙台戦で2点リードを守れず逆転負けしたショックを払しょくするゴールだけでなく、山形が得点を決めた3試合は、いずれも負け無しと不敗神話ができつつある。
この日はプロ契約を結んだ初の試合。「気持ちを引き締めた。まだ小さいミス、大きいミスがある。それが課題です」。チームはJ1との入れ替え戦の権利を得る3位に浮上。福岡に頼もしい新星が誕生した。 (田中 耕)
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