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2003年10月01日(水) 出会い系日記・・・カイト君の場合6

『彼女にばれた。もうメールできないかも』

あーばれましたか。
てか、ばれない方が不思議だったっつの。
私はしょうがないかなーって思いました。
そしてここでメールが終わるのも、仕方ないと。
心残りは、卒業祝い飲みだけど、しょうがないしなぁ。
私は、
『わかった』
と一言だけ返しました。

次の日になると、こんなメールが届きました。
『彼女と話し合って、彼女は泣きながら許してくれた』
あーそうですか。
『だから、綾香さんからメールするのはやめてください』
ん?
『メールできるときは僕からするから』
あれ?
『ちょ、ちょっと。まだメール続ける気?!』
『もちろん!!だって僕の人生の唯一の楽しみだもん♪』
『彼女が泣きながら許してくれたんでしょ?いいの?』
『ばれないようにするよ。来週の飲みも』
『えっ?!飲みするの?!大丈夫なの?!』
『だって、約束したじゃない♪約束は守るよ』
『いやーでも・・・』
『僕が楽しみだから、絶対行くよ』
『そ、そう?』

受け入れた私が悪いんでしょうか。
ここで突き放した方が彼のためだったんでしょうか。
それはわかりませんが。
そして、彼女にばれたのにメールは続きました。
そして、私は卒業式をむかえ、
例の飲みの日がやってきてしまいました。

前回と同じように夕方頃やってきたカイト君。
今回は焼肉屋さんです。
「ねぇほんとに彼女大丈夫なの?」
「大丈夫だよ」
ほんとかよ。
焼肉屋は大混雑で、1時間以上待たされました。
その間またまたどうしようもない話やら、
失敗した話、
会社での話などなど、楽しいおしゃべり。


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楽しく食べて、飲んで、笑って、騒いで、
そしてそのあとは例のごとく私の部屋に行って、
キスしてセックスして。

結局、私もカイト君も、お互いを逃げ道にしてただけ。
カイト君は当たり前の平凡な毎日から。
私は行き場のない雅人への思いから。
それがうまい具合にはまって、楽しかっただけ。

逃げ道だから、楽しかっただけ。
逃避は蜜の味。

そのあともメールは続いたのですが、
また彼女にばれて、泣きながら許してもらったそうです。
それでメールは終わりました。

後日、偶然町で見かけて、顔を隠して逃げたんですが、
メールが来ました。
『あれ、綾香さんでしょ?』
ばれてる(笑)
当り障りのないメールをちょっとしてすぐ終わりました。

泣いて許してくれる付き合いの長い彼女を大事にしなよ。
当たり前の日々があることを幸せだって気づきなよ。

そして、私から彼に言いたいのはこれだけです。

私の逃げ道になってくれてありがとう。
私は癒されて、救われた。
ありがとう。


終わり。


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カイト君の場合おしまいです。
すっごいいい人でした。
でも彼女にしてみたら、最悪だよね。
まぁ、浮気相手の私が言うことじゃないけど(汗)
元気にしてるかな?


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