2001年09月18日(火)
痛くない話
社会人になって2年目の話である。
そのころ、通勤用に軽自動車を使っていた。 その日も、眠い目を凝らして会社に向かっていた。
突然、前に走っていた車が急ブレーキを掛けた。
うぉ、危ない!!
とおもい、こっちも急ブレーキ!!
前の車とは、ぎりぎり10センチそこらのところでなんなく停止したが・・
俺の後ろを走っていた車は、止まらなかった。 そのまま俺の車にがっちゃん!!
おれの車は、そのまま押され前の車にもぶつかる。 その時の振動が、全身を駆け巡る。
でも、意識はあった。しびれが残っていたものの、体は動いた。 外に出ると、後ろからぶつかってきた車の運転手は、気の弱そうな男。さらに、前は、奥さん。両方ともおろおろしっぱなし。 しょうがないから、おれが近くの民家で、電話を借りて警察と会社に通報。
両方の連絡先をきいて、警察との、現場検証を終える。
まだ、車は動くので、そのまま会社に出勤。体は、だるいだけでほとんど外傷はなかった。 一応会社に報告する。事故のあとは、病院に行った方がいいと言うのが常識なので、会社の目の前の病院に。死かも、ちょっと走って。
お医者さんも、全体を一通り見て、首を痛めているかもしれないですが、大丈夫でしょうね。という。
念のために、レントゲンをとってみることに。
お医者さん、レントゲン写真を見て、いきなり驚く。
「どこも痛くないですか?たったり座ったり出来ますか? 」 とたずねる。 どこも痛くないと答えて、立ったり座ったり、しかも歩いたり、ジャンプしたりする。
「おかしいな・・・。ひどい痛みが出て歩けなくなるはずなのだが・・・・」
「えっ?」
詳しく調べてもらっても、やっぱり、背骨の第三頚椎(腰のあたり)圧迫骨折。 一ヶ月間の入院。3ヶ月間のリハビリ。
それから、痛みは一つも発生せずに、しかも、薬ももらったのも、水虫の薬だけ。 ふつう、背骨の骨折は神経を痛める可能性があるらしい。
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hisa(nabe)
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