西方見聞録...マルコ

 

 

映画に行く「マルモイーことばあつめ-」 - 2020年09月20日(日)

この連休のヤマ場。「マルモイ ーことばあつめ-」 https://marumoe.com を十三のセブンシアターに次女おkちゃん18歳@日本語教師志望、と誘い誘われ、行ってきました。夫あめでおさん@基本映画は観ない人、は夕ご飯のタイ料理だけ付き合ってヨドバシカメラに行っちゃいました。

いやマルモイ、強烈にメッセージが深いです。

植民地の時代が30年を超えて続く中、被支配地の言語を守らんとする活動の中で、文字を知ることが世界を拓くことで、生きる意味を自ら見出す術であることが鮮やかに描かれます。

史実の朝鮮語学会事件の方が映画よりずっと厳しい展開であったこと、そこをあえてああ言うドラマにして広く世界に訴えたことを覚えておかねばと思います。

リュ先生が植民地支配下で命をかけて辞書編纂を始めようと決意するのは、母語を失おうとする若年者の存在を知るからなんですわ。その絶望は戦後も日本において、現在に至るまでオールドカマーの子どもたち、そしてニューカマーの子どもたちに日本にいるからには日本語を話せ、とその母語の喪失を迫ってきた私たちの社会へと連綿と続く圧迫を否が応でも思い起こさせます。

言葉は共同体の、そして個人の、心のありかであるとして、それを学ぶことでそれまでの故郷を失わさせるのでは無い、心のありかを増やしていける道を模索することができないのかと言うことを強く思いました。


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