兄かぞくのくに - 2012年11月03日(土) 兄かぞくのくに読了。 ディアピョンヤン、愛しきソナ、かぞくのくにの3つの映画を世に送り出したヤンヨンヒさんの自伝。 済州島にルーツを持ち、大阪で形作られた1つの家族から北朝鮮へ「帰国した」3人の少年の前にまったく異なる人生が待っていたことに驚く。この3人の人生の多様性は映画からはわからなかった。そのほかの9万人の人の前にはどんな<多様な>人生が待っていたのだろうか。 表現することが抑圧されない、せめて人が自由に行き来できる二国関係が形成されることを片方の当事者として祈りながら、世界をまたにかけ表現する娘と北にいる息子の双方を案じる母−オモニ−の胸のうちを思う。母−オモニーの心が安らかな未来を作っていけますようにと祈らずにはいられない。 関連日記http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=4157&pg=20120816 ...
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