西方見聞録...マルコ

 

 

55分の31 - 2008年03月18日(火)

 久しぶりにケニア事情。

 現大統領キバキと野党党首のライラ・オディンガがガチンコ一騎打ちをした選挙後、選挙不正をめぐって大荒れに荒れてたケニア情勢ですがキバキを大統領にライラ・オディンガを首相にすえた新体制で連立政権を作って何とか収まったようですね。しかし40万の国内難民と1000名を超える死者を出したんですが民衆の血は政治家の権力のために空費されたのかって気がしてなりません。今後どうやってあの超多文化社会がまとまるのか、ほんとに心配です。やっぱ民族と権力配分があんまり密接なのはやばいんですな。1000人分の血の代償として、その点は改善されるのかしら?注目したいです。

 協力隊も2月のはじめに国外退避になったそうですが、全員でなく帰国させられたのが55人の全隊員のうち31人。残り24人はナイロビに残って順次任地の職場に戻ったようです。私の昔の任地はほとんど荒れることがなかったので一番先に平常業務に戻ったという話でした。

 むーん、帰国するのも残るのもつらかったり不安だったりしてるのでしょうな。でもまあ何とか収束の方向に向かうようです。

 やっぱり暴動というのはとてもモザイク状で起こるので、内乱で国全体が大変になるのではなくて、局部的には大変なことになるし、場所によっては全然何事もない地域もあると、こういう多様性の発揮って多文化社会の強みでもあるのかと思いました。逆に地域事情も違うのに広い範囲で虐殺が起こったルワンダでは何があったのか、マスメディアの役割とかちょっと考えました。 


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