インスパイア ガンダム〜剽窃の記憶〜 - 2007年11月26日(月) いま掲示板のほうでガンダムが話題です。んでガンダムってのは小学生や中学生ではわからんようなことをごんごん詰め込んだつくりになってて子供だましじゃないな-って感じで子供時代見てました。わからなかったら、関連文献よめ!みたいな。 ニュータイプ理論とかさ、ウィキによると作者本人が揺らいじゃってますからね。で私はこのウィキのニュータイプ理論の説明にあるような宇宙空間における人類の進歩って部分にすごく興味を惹かれていました。 で、ガンダムのニュータイプ理論は朝日ソノラマ文庫が出してた小説版ガンダムで一生懸命勉強して、小説読んでない友人がロボットの戦闘モノとしてしかガンダムを理解してないと、ケーベツしたり。そう、ガンダムってのはわかりにくいので、小中学生が頭の進み具合を物語の理解度で微妙に測定するといういやらしいアニメだったのですわ。 でその後立花隆が宇宙からの帰還で宇宙空間を経験することで人間の精神にかなり影響が出るらしいってことをアポロ計画のパイロットたちにインタビューすることで描いていくんですが、わたしゃ高校生のときそれよんで、を?これってニュータイプ理論の実証編?てかんじでわくわくしました。あら、アマゾンにそういう書評をつけてる人がいる。(余談ですがガンダム小説編も宇宙からの帰還も2歳年上の兄貴の書庫から拝借して読んだんでした。兄ちゃんの轍踏んでてすんません。) でさすがの私も高校生でオタク人生とおさらばして、大学生ではちょっとオタクな思い出ひきづった普通の大学生になるんですが1年生のときに[文学原論]って授業をとりました。あんまり自分の専攻には関係なかったんですが文学してみたかったんですね。 そんで天地2元論だったかな?なんか宮沢賢治の研究をした院生に影響を受けたとか言って退官間際の老先生がわりと新しいテーマに取り組んで講義組み立ててみたって本人が言ってました。とにかく地上が人間の住処で天界が神の領域と2分された世界観がある。そこに紐がたれたり、柱が立ったり天と地の間でいろんな媒介が発生して天から支配者が光臨したり、天の技術を得るために人が苦労しちゃったりする世界観が世界のあっちこっちで散見されるとかそんな講義だったと思います。で、レポートを書けといわれてマルコが書いたレポートは立花隆の「宇宙からの帰還」を主な参考文献にして<天に向かって旅した宇宙飛行士が天と地の間の宇宙空間で精神的に進化し、国境で分けられた地上を相対化する。多くの人が神の領域に近い宇宙空間を経験する時代、地上の抗争を繰り返す人類の歴史は次のパラダイムを迎えるかもしれない>ちゅう感じのレポートを提出しました。本当は参考文献に朝日ソノラマ文庫の機動戦士ガンダムを加えるべきだし、冒頭のウィキのニュータイプ理論の解説にあるジオン・ダイクンのニュータイプ理論の剽窃の様なレポートです。 でも老先生は宮沢賢治までは理解できてもガンダムは理解できなかったのです。おかげさまでばっちりAをいただいたように思います。 というわけでガンダムを掲示板で語ってるうちに突然思い出した剽窃の記憶です。ごめんなさいもうしません。 ...
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