西方見聞録...マルコ

 

 

ラップを聴きにいく - 2007年07月01日(日)

 ある晴れた日曜日、きょうはおKさんの保育園のお友達のエムちゃんとその父上(ノロさんともいう)が遊びに来てくれたんですが、マルコは神戸まで在日ベトナム青年ラッパーMCなむ君のお話しに聞きに行く日でございます。ほんとはおKさんも連れて行こうと思ってたんですが(おKさんはラッパー青年が昔開催したラップ教室で「おKのうた」というラップを母マルコによって作詞されみんなの前で歌われた経験があるのだ)エムちゃんとの逢瀬を優先したいと本人がいうのでおいてきます。

 MCなむ君相変わらずいい男です。

 彼は日本生まれなんだけど船でベトナムから脱出した母上の話を基につくった「おれの歌」というラップがもう最高になかせるのだ。
 お、このサイトで歌詞紹介されてるな。

 私は彼の母上からも祖国脱出の物語を聞いたことがあるのだけど、そしてそれにもやっぱり泣けちゃったんだけど、なむ君の歌になるとたとえばその辺の通りすがりのおにいちゃんもきっと心がわしづかみにされるんじゃないかな。なんつうのかな、ベトナムに興味ない人にも振り向かせる力がある歌なのだ。

 なむ君は日本的な表現も熟知してその上でベトナム人としての経験も歌える。2文化保持者なんだな〜と思う。なむ君も中学生のときは必死に日本人になりきって、どうしたらベトナムっぽさを捨てられるか毎日研究したそう。それが学校を離れてラップ表現に出会って「みんなとおなじ」を探求する日々から「いかにみんなとちがうか」を探求する日々にシフトしたって言ってた。

 子どもを境界人(ハーフ)ではなく2文化保持者(つまりダブル)に育てるために私たちは何をしたらいいのかな〜とつらつら考えた初夏の午後。

 ところで6時間後に家に帰ったらまだエムちゃんとお父上がおKさんや1号サンと遊んでくれてた。ありがたや。しかし二人を見送った後「おKちゃんやっぱりおかあちゃんとお出かけしてお菓子買ってもらいたかったな」と相変わらずの強欲振りをみせつけるおKさんでした。2倍欲保持者め。
 




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