ボクはもうキミを離さないよ - 2005年12月13日(火) マルコはよくSONYのパソコン「VAIO」の一昔前の型でとっても小型の機種を持ち歩いている。このごろの図書館は閲覧席にACアダプタがくっついていて持ち込み機をそのまま使わせてくれるところが多い。マルコは本を読むときも要点をパソコンにうちこみながら読むので(だから遅読なのか〜!)けっこう必要なのである>小型機。 さて久しぶりに所属大学の図書館で本でも借りて文献研究でもすべえ、と思って神戸方面に向かったその日。ちょっと用事を済ませてからだったこともあり、大学最寄駅の「六甲道駅」に到着したときには昼の12時になっていた。その日に限ってお弁当を持っていなかったので駅前の某コーヒーチェーン店で軽くパンでも食べてから山上の大学に向かうバスに乗ることにした。そのときコーヒーショップのカウンター式の席下の物置スペースにマルコは愛機のVAIOを専用のカバンごとおいた。さて食後よっこらしょといっぱい荷物の入ったリュックを背負い、バスに乗って大学に到着し図書館の椅子を確保し、本を読み始めた。しばらくして要点ポイントが出て来たのでおもむろにVAIOを立ち上げようと思った。 ないのである。 私のVAIOがカバンごとないのである。 そうだ、駅前コーヒーショップだ!と思い、図書館の外に飛び出し、携帯で番号案内してもらい、駅前コーヒーショップに電話をかけた。「これこれこういうカバンをカウンター式の席のしたの荷物置きスペースに忘れたと思うのですが見てもらえませんか?」と声も上ずらせてお願いする。愛想のいい感じの店員さんは随分ながいこと電話を待たせてそして戻ってきてこういった。 「すいませんその場所をよく探しましたが見つかりません。」 がび〜ん(死語)。 そこでかろうじてマルコが正気でいられたのは今まで書き溜めたりなんだりしている文書はすべてUSBメモリに入れてあり、そのメモリはお財布と一緒にリュックにいれていたからであろう。このメモリも一緒にパソコンカバンに入れていたら間違いなく発狂していた。 とても本なんて読んでる気分にならず「コーヒー屋でないとすれば、バスか?」と思い、バス会社の落し物係と連絡し合いながらひとまず「六甲道」の駅まで降りる。駅まで行き、念のためと思って駅前コーヒーショップを見た。 あるじゃん! さっきマルコが座ったそう何席もないカウンター席の荷物置き場にきっちりあるじゃん>MY VAIO。 どこをどうよく探したのだ?某チェーン系コーヒーショップの店員さん! 貧血起こしそうになりながらVAIOを抱きかかえ、再びバスに乗って大学に戻る。学生のパソコンは命綱なんすから簡単に「見つかりません」と言ってはいかんよ。とにかく我が手に戻った愛機をしみじみ眺め「もっとモニタの大きいマシンに変えたいなんておもってごめんよ。ボクはもうキミを離さないよ。」とつぶやいてみる大学図書館の昼下がりであった。 ...
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