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自転車で薬師寺、法話三昧のち写経 - 2005年05月03日(火) さて晴れて気持ちのいい憲法記念日。私どもは自転車で西ノ京の薬師寺を目指す事にしました。 奈良には3つの自転車道が建設されており今年度中に3つとも建設が終了する予定。 本日は現在建設中の明日香ー郡山線で家の近くから郡山までアプローチ。富雄川沿いを北東に進みます。 そんで斑鳩ー奈良線の自転車道にクロスするのでそれに乗り換えます。自転車道は郡山市内をぬけて郡山城の横をとおり秋篠川沿いの自転車道路へ。川沿いも市内もこの自転車道路は緑色のアスファルトで利用者を導いてくれるんですが、郡山市内、この緑が途切れたりワープしたり結構フォローが難しかったですわ。 はい。薬師寺。じゃじゃ〜ん。 私どもはこの寺を「仏教テーマパーク」と呼んでいます。とにかくすごいのよ。どうすごいかというと、、、。 まず入ってすぐの金堂で若手僧侶が参観者を集めて10分ほどの簡単な講話をします。この10分講話は若手の坊さんが交代でやってる模様でした。薬師寺といえば名僧高田好胤さんが修学旅行相手に何千回も講話を続けた事で名高いのですがその伝統を汲んで一般参観者にも講話してくれちゃってるのです。(これはいつもなの?それともゴールデンウィークのキャンペーン期間のみ??)私は中学も高校も修学旅行で薬師寺を訪れ、坊さんの爆笑講話をきいたのですが「子ども『あの5重の塔はきれいだね。』父『ちがうよあれは6重の塔だよ』」という親子の会話が紹介され「あれは5重の塔でも6重の塔でもなく3重の塔です」という定例化し講話の笑わせどころは現在の10分間講話でも引き継がれておりました。 そして講話の最後に『ご写経勧進』がおこなわれます。 薬師寺の壮麗な白鳳建築は現在進行形で復元されつつあります。その巨額の工事費を薬師寺は写経勧進で捻出し、工事を遂行しているのです。くわしくはこちらやこちら なんつうか薬師寺の経済力つうか営業力には圧倒されます。でもこういう民衆に分け入っていくパワーってのもこれからの時代必要なのかもしれません。我らが法隆寺は、ま、在り様の異なる寺ってことで。 そんで奥の方の玄奘三蔵院伽藍へ。 ココには平山郁夫画伯が大唐西域壁画を奉納しており、いまは特別開廟期間でした。私たちと一緒のタイミングで中国からの3人の若者が伽藍を拝観したんですが、日本で玄奘三蔵がこうやって祀れてるのをとてもうれしそうにしてました。 その後三蔵院近くのお写経道場で『20分ほどの三蔵についての講話をします。お寄りください〜』とまたもや呼び込みが!そこで聞きに行くことにしました。中国の若者も参加していました。ここでは生駒基達執事が三蔵の時代と三蔵の業績そしてその三蔵の教えがどのように薬師寺の法相宗へと引き継がれたかが語られました。お経(原本はサンスクリット語)を漢訳した中国の6大翻訳家のうち玄奘三蔵は一人で1300巻訳し、あとの5人は5人合わせて1200巻だった。という話なんかは聞いてたひとみんなでほえ〜と感心しました。中国の若者も一人日本語ができる青年がとても大きくうなづきながら聞き、後で他の2人に熱心に解説していました。 そしてここでもお話のあとで『お写経のおすすめ』が! でもなかなかいい話だったし、1号も『やりたい!』というので家族で1巻2000円の写経セットを購入し自宅でやることにしました。 「坊さん肉弾法話営業の寺」、という気もしますが、とにかくお坊さんは拝観者にものすごくマメに話し掛けてきます。ただ営業するだけでなくこまやかに拝観者とコミュニケーションをとって仏教を理解し親しんでもらおうという一貫した哲学を感じました。 そして帰りに薬師寺近くの九条公園に行き、アスレチックしたりなが〜い滑り台に乗ったりしました。 でもマルコは木陰で寝ッ転がって若葉の影から覗く青空なんかを見てました。 さて帰宅してお写経しようということでお写経セットを開きます。 写経するのは般若心経。下に敷いた見本の上に和紙を乗っけて書き写すのです。1号さんさらさらやってました。あめでおもマルコも交代で写経させてもらいました。 抹香臭くも楽しい1日でした。 ...
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