西方見聞録...マルコ

 

 

隣人 - 2005年05月02日(月)



 以前にもちょっこり触れたが韓流ドラマ「ほてりや〜」に相変わらず1号さんとマルコの二人組ははまっている。現在8巻9巻10巻のビデオを借りてきて、2人で暇さえあると巻き戻してみている。

 あめでおさんとおKさんはなんだかもう嫌になっているのが部屋の1部の空気がブルーなのでわかる。

 マルコは、首尾一貫よんさまにはまっているのだが1号さんはなんか様子が変だ。よんさまが珠玉の演技なさっているのに「ちょっと早送りしていい?」とか言って来るのだ。そしてなんだか良くわからないところで「ああ、も〜」とか身悶えしている。
「1号さん、あなたいったい何に、はまっているのです。」
ときいてみると
「いマネージャーと、おうマネージャーにはまっている」
という。

 いマネージャーも、おうマネージャーも究極のサブキャラクターである。いマネージャーはヒロインの先輩で口が軽くて惚れっぽくて騒ぎを大きくしてしまうけど主人公がすごい悩んでるときは絶対そばにいてあげて二人で必ずぐてんぐてんに酔っ払ってくれる姉御なのだ。ヒロインがよんさまともうひとりの男主人公の間でぐらぐらしてたり、結構複雑な状況で悩んでいるのに横で「私なんてファーストキスもまだなのよ〜」とレベルの違う悩みを絶叫してたりするのがおかしいやらかわいいやらである。時々繰り広げられるヒロインとの取っ組み合いのけんかもなんつうか面白い。

 一方おうマネージャーのほうは意地悪なおじさんの役でヒロインやよんさまじゃない方の男主人公にこれでもかと嫌がらせをする。でも最後はいマネージャーへの愛に目覚めて突然いい人になる。そして最終回でいマネージャーと、おうマネージャーはすでに結婚しており子どもが出来ました〜なんて描写まである。

 1号さんはこの二人のサブキャラに夢中なんである。
 
 夜寝てても「ねえねえ」と横で寝ているマルコを起こし「いマネージャーとおうマネージャーはどんなところで結婚式を挙げたんだろう」とか文字通り「んなこと知るか!」な質問をなさる。

 韓流ドラマはやっぱり隣の国をものすごく身近にしたんだなと思わせる。きゃ〜と騒いで終わりじゃなくて、映像を通じて生き生きと伝わったお隣の国の断面は「おんなじだね〜」とか「へえそうか」とか「おもしろい」という身近な感慨を私たちに持たせ、「もっと知りたい」「どうしたら仲良くなれるだろうか」という気持ちを呼び起こしていく。

 私が生まれた国がかの国にもたらしたさまざまな不幸もそして今現在もそのときのことが原因で続いている不幸も理解し、かつ乗り越えていこうと強く思う。

 図書館で某S新聞の「産O抄」なんて読んじゃうと、かの国のことをものすごく嫌ってるんだな〜という暗いパッションが伝わってくる。そう言う人の論を聞いていると、なんだかこの度の中韓の反日行動をすごく喜んでいるように感じる。喜びにわく人々に「じゃあ、あなたは最終的にどうしたいの?」と問い掛けたい。

 誰にとっても最終目標は「和解」であり、「共生」なのではないだろうか。そのためのディスカッションを重ね、知恵を絞り、方策を探っているのではないのか。

 なんか聞いてるとどうもそうじゃない人がいるような気がするこのごろの日本なのでした。

 とココまで書いて投稿しようと思ったらまたしても内田樹先生が5月2日のエントリで「ナショナリスト(民族主義者)」と「ショーヴィニスト(排外主義者)」について書いていた。そうそうそういうことを言いたかったの。





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