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コラボレーション - 2004年10月28日(木) さてマルコは専門学校で「NGO論」という何やら怪しい授業を持っている。その授業でこのたびマルコが籍を置いている大学院の有志がやってる「K☆FINE(仮名)」という学校訪問NGOを招いた。K☆FINE(仮名)は途上国で青年海外協力隊だったり留学生だったりした経験のある修士課程の院生さんたちが、日本の小中高校を訪問して、途上国での経験や環境問題などを日本の子どもに伝えるという団体である。いわいる総合学習というやつが始まって,こういう校外講師による出前授業というのは需要・供給ともにわりと増えている。私のクラスではも学生によるNGOの立ち上げなんて出来ないかしらん,なんてことも考えていたので,先行事例としてのK☆FINEの試みを聞いておこうと思ったのだ。 専門学校と言うのは、子宇部大(仮名)の修士課程の皆さんには未踏の領域なのでどういうレベルに生徒を想定するかかなり苦慮したご様子。「あんまり甘く見ないほうが良いですよ」と一応忠告した上で,生徒のほうには「出張講師を泣かすぐらい鋭い質問をしてみい」と発破をかけておいた。 出張授業は前半を「ブラジルの熱帯雨林」のことをブラジル留学経験者の人が語り、後半部分を「学生NGOの立ち上げとその維持発展」と別の人に語ってもらった。両方とても練られた良い授業だった。数人で事前にいくつかの授業案を作ってコンペにかけて勝利者が出張授業に来ると言うことだった。うむう、すごい。 しかし微妙に修士課程の院生は専門学校生を子供扱いしていた。専門学校生はそれを見逃さない。「ブラジルの熱帯雨林」の段では講師がポルトガル語を学びに現地に行っていたと知るや在日ブラジル人の学生がポルトガル語で質問をし,軽くびびらせ、またスライドを見せながら「この部族は最近アマゾンで発見された部族です」と説明を受ければ「誰もが主体的存在であるべき人間を『発見する』とはどういう意味ですか?またその言葉を人間に対してためらいなく使うことについてどう思いますか?」と果敢に質問を投げかけていた。 やるじゃないか小僧ども。 なんか先生は胸が熱くなっちゃたよ。先生もダルがってないで、コンペで勝てるぐらいの授業案ねって、みんなに泣かされるぐらい、真剣な質問してもらえるように精進するよ。 と、今回一番学んだのはほかならぬマルコだったかもしれない。 ...
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