西方見聞録...マルコ

 

 

冬の奏鳴曲 - 2004年06月05日(土)

 東京に帰省いたしました。

 本日は横浜方面と池袋方面で会合があり、二つの会合の間にディープな活動をしたりしてそれなりに実り多き1日でした。関係者の皆様に多謝。

 そんで夜。観ました。噂の番組を。冬の奏鳴曲でございます。これ1回こっきりしか視聴していませんが、はまらせていただきました。語らせていただきましょう。

 冬のソナタが日本のおばさん世代に受けているというのはとても理解できた。儒教的家父長制度の中で、キャリアを形成し自立しようとする女性の旧弊な価値観との戦いが多分テーマになってんじゃないかな、と第9話を見た限りでは思った。

 婚約者のサンヒョクは既存の価値観の中に「女性(ユジン)」を絡めとろうとする旧勢力の象徴だ。アメリカ育ちのミニョンは「女性(ユジン)」の家父長制に組み込まれる以前の子ども時代の幻影であり、同時に個の確立を許す自由の世界の象徴でもある。

 「女性(ユジン)」が「既存の価値観のなかで生きるか」それとも「個の確立をはたして親兄弟と激しく葛藤する道」をえらぶか激しく揺れ動く物語なんではないかと、思った。

 おそらくこの物語はアメリカやヨーロッパ・中国では受けないのではないか?家父長制が残って、女性の自立が果たされていない国(韓国・日本、多分イタリア)でこそ女性の心をわしづかみにするのではないかと思った。

 構造的には上記のような硬いことになってるのにストーリー的にはとっても少女漫画的に胸がキュンキュンしちゃう場面が山盛りでした。キュンキュンしたい人にも、自立獲得のために戦いたい人にもお勧めですわ。



...



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home