最前線は進化する - 2004年04月08日(木) 本日めでたく1号さんの入学式が執り行われ、1号さんはH小の一年生におなりあそばされました。式自体はさっくりしたもので、東京方面で起こっている教職員への君が代斉唱強制事件なども起こらず、卒園式のように号泣する子どもも出ず、親もさして泣かず、あっさりと終了。 ところで新一年生を迎える校長訓話、担任ガイダンスともにお上手です。校長先生は壇上から新一年生に不思議な袋を取り出して見せ「今日はお話玉手箱を持ってきました。開けてみましょう。中に何が出るのかな〜。」と語り、“厳粛な”式で退屈しがちな一年生の興味をぐぐっとひきつけ中から色鮮やかな赤・黄色・緑と3色の紙を取り出します。そして赤いお話として「友達を作ろう、友達を大切にしよう」黄色のお話として「挨拶をしっかりしよう」最後に緑のお話として「車に気をつけよう」と語ります。語ってる内容自体は30年前とさして変わりませんがちょっとした工夫によって効果絶大です。帰宅した1号さんに「校長先生のお話玉手箱の赤って何だっけ?」ときくと「赤が友達で黄色が挨拶で、緑がえ〜っと車だっけ」とさっくり答えました。 そして担任の女性教諭は凄腕女教師って風情の方でしたが、まじでマルコの専門学校の講義よりも面白かったし、気がそれている子供をメインストリームに引き戻してくる手腕もなかなかのものでした。大事な確認事項はすべてクイズ形式。そして最後の明日の持ち物確認の前に「きょうはみんなの入学おめでとうって言いに、春の妖精さんも来てくれました。」といってきれいな缶を取り出して、桜の花びらを盛大にまきました。子どもたちは一気に興奮し、それを確認し先生は「最後の花びらが落ちるまでみんなで拍手してみよう」というと子どもたちは一せいに拍手。話が長くなってだれた雰囲気を立てなおすための仕掛けなのでしょうが見事に先生の意図どおりに運んでいました。 学校現場は常に進化を続けているのだとおもいました。学級崩壊が起こればソレが起こらないように数歩先を読んだ工夫をする。週刊誌や評論家が悠長にああじゃこうじゃ言ってる間に日々現場でナマモノの生徒と向かい合ってる先生たちは現場の問題を克服すべく手をうち続けていることに今更ながら気付きます。 30年前の私たちの学校と似た空間だけどそこは明らかに30年分、進化した空間なのだなあ。小学生ライフ、どっぷり見学させていただきましょう。 ...
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