西方見聞録...マルコ

 

 

巣立つ - 2004年03月25日(木)

 本日は1号さんの保育園卒園式でした。
 マルコはあめでおさんと打ち揃ってスーツ着て出馬いたしました。

 卒園児31名はU字型に座り、その後ろに親の席(1人分)が用意され、他の保護者は在園児約50名の後ろの席に座ります。

 式が始まると卒園児が入場してきて一人一人在園児から鉢植えを手渡され「おめでとう」「ありがとう」という声を参列者に聞かせてから着席します。その後、町長から卒園証書授与がありました。1人1人前に行く間にその子があらかじめ語った将来の夢、小学生の抱負がスピーカーから流れます。『アイドルになりたい』『サッカー選手になりたい』『小学生になったら勉強がんばります』とかそんな声が流れるのですが1号さんの抱負

『大学の先生になりたい』

でした。左様でしたか。

 卒園証書をもらって席につき、マルコの前に座った1号さんの細い肩を見ていると様々な思い出が走馬灯します。斑鳩に越してきたばかりのころ「戻りたい戻りたい!すげ保育園に戻りたい!Nちゃんに会いたい!Sちゃんにあいたい!」と叫んだ夕焼けの道。「今日は休ませて、なにもいい思いが出来ないの」とさめざめと泣くのを無理やり起こして支度させたあの朝。

 旧保育園時代もいろいろございました。マルコが3週間のタイ出張から帰って保育園にお迎えに行くと丁度1号さんはおトイレ中で、おトイレに踏み込んで抱擁を交わしたあの日。役員やってたマルコがはしゃぎすぎて1号さんは熱射病になっちゃった夏祭り。

 とにかく、親の涙腺ねらった企画が満載でコレは泣かずには居れません。しかしハンカチ忘れたマルコは鼻水垂れても手でぬぐうしかなくって前に座る1号のハンカチ略奪しようかと思ったけど厳粛なお式の途中でしたので自粛しました。

 途中1年間の園生活のスライドを上映した時のBGMがなんか凄かったです。
 お父さんの目から卒園式で大きくなった保育園児のわが子を思うという内容なんですが途中「お母さんが離れるとおお泣きし、その泣き声を背中に聞きながら走った母さんも泣いていた」って歌詞があったんですがなんとニッチでナロウな聴衆を対象にした曲作りかとびっくりしました。時代のキーワードは多様化ですわね。

 式後クラスに戻っていくつかの歌を歌ったり、プレゼントをもらったり担任の先生のお話を聞いたりしました。

 園児たちが歌を歌った時、1号の隣の3人組の女の子が手をつないでぐんぐん振ったのでそのとなりの1号は3人組に押されて1人だけクラスの輪から外れ、なんか後ろに追いやられてしまうような格好になりました。マルコから注意すべきか先生に注意してもらうべきかとしばらく見ていると1号のとなりで一番派手に手を振ってたMちゃんが自分の髪の毛にあたる1号の顔に気付き、1号のためのスペースを作って1号とも手をつないで4人組を作ってくれました。するとソレを待ってたかのように先生方が「よーし全員で手をつなごう!」と言ってクラス全体で手をつないでぐんぐん振りながら歌を歌ってくれました。

 その象徴的なシーンを見ながらマルコは「こんな風に1号は新保育園になじんでいったんだ」、と思い至りました。がんばった1号も自然に受け入れてくれた友達もソレを見守りながら1号が友達の輪に入れるように支援してくれた先生も、どれかが欠けても超人見知り1号さんの新保育園ライフは軌道に乗らなかったことだろうと思いました。

 心から感謝。 

 さて式後、あめでおさんに御感想を伺うと「ボランティアで田畑に水を引き込むような感じ」と、お答えになられました。また禅問答か?と思ったところ「感慨無量(灌漑無料)」だそうです。駄洒落でした。出典は森博嗣のWEBだそうです。

、、、左様ですか。


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