西方見聞録...マルコ

 

 

街角でばったり - 2003年11月25日(火)

 昨年まですんでた稲田堤は京王線の沿線に位置しており、毎朝通勤で新宿・高田馬場経由で早稲田に通っていた。実家は高田馬場のお隣、目白で高校時代はこれまた京王線沿線の仙川に通っていたので通勤途上に昔の知り合いにばったりということが大変よくあった。京王線で高校時代の友達にばったりあっちゃうこともあったし、当時早稲田に住んでたれいこなさんと早稲田駅でばったりあったり、昼下がりの逢瀬を重ねたりもした。子どもの風邪が長引いてしばらく目白の実家にホームステイさせてもらいながら通勤すれば小学校中学校の友達とばたばた出会い、「元気何年ぶり?なにしてんの?」と1分間で数年分の人生をかいつまんで近況報告したりした。

 故郷を生活圏としていれば、古い友達、知り合い、大事な友人が各種うようよしているのは当然だ。

 さて、関西にやってきて既に1年が経過した。奈良―神戸間を遠距離通勤しているが、いまだに目に映る風景がなんだかものめづらしく毎日が旅人と言う気分で過ごしている。古い知り合いに声をかけられると言うことはもう私の生活のオプションにはなくなり、それを寂しいと思うこともなく生活していた。

 本日国会図書館関西館でアメリカのようこさんが送ってきてくれたラオス関連文献目録をガイドにごそごそと文献検索しながら過ごし、電子ジャーナルの罠にはまって時間をとられ、ちょっと遅めのお昼を食べようと4階のカフェテリアにエレベーターで上がっていった。エレベーターの扉が開くとさるとるさんが立っていた。おわ〜と叫んで予期せぬ邂逅を喜び合い、食事が終わったさるとるさんにコーヒー1パイ飲んでもらってちょこっとお話した。

 家に帰って夕食を作りながら夫@あめでおに「今日、国会図書館で友達に逢ったよ」と報告すると「約束してたん?」ときかれたので「ううん、偶然ばったり」と応えると「凄いなあ」と感心してくれた。

 そうだ、偶然ばったり友達と街角で会えるって幸せなことだったんだな、と突然気付いたりした。


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