雨の大阪南港 - 2003年11月29日(土) 今日は大阪南港付近の某所で国際協力関連の就職ガイダンスと言うややマニアックな会合があり、のこのこお出かけになったマルコでした。 国際協力のフィールドと言うのは炭鉱労働者と似た趣があります。炭鉱は盛んに鉱物が産出されると、人々が集まり、炭鉱町は栄えます。しかし鉱物の産出量が減ると、他の炭鉱へと多くの人は移動していきます。 国際協力のフィールドと言うのもプロジェクト期間が2年なり5年なり設定された中で人が雇われ、プロジェクトの終了とともに次なるポジションへと人々は移って行きます。日本のJICAも国連さん勤務の方もこの方式が多いですね。 マルコ自身、修士課程修了後、まずは2年間任期の青年海外協力隊勤めをし、次に3年間、事務局をマニラに移管することが決定している東南アジアの高等教育支援のプロジェクトの事務局に勤務し、見事にマニラに業務移管を果たし、任期満了によりポジションを失いました。次の職場はNGOながらパーマネント採用で、数年間、複数のプロジェクトにかかわって仕事をしておりましたが、あめでおさんの大阪進出で退職し、現在の境遇となるわけです。 そんなわけでポジションとポジションの間で時間が経過してしまうことも多いので国際協力系の大学院に長期在籍しながら参加するプロジェクトとプロジェクトの間でインターバルがあいてしまうときは研究に従事し、ついでに博士号をかっさらっていくお方も存在します。マルコ@36歳が大学院の所属講座10名中若い方から3番目なのはこうした業界事情によるところが大きいと思います。 ですから国際協力フィールドと言うのはいつも求職と求人がごった返すような状況でした。でもまあ職は東京もしくは途上国に多く、第2都市大阪・国際都市神戸を擁しているとはいえ、関西圏での活動に限定してしまうと、かなり不利であることは否めません。そんな大阪で就職ガイダンスが開かれるのでちょっと関西ならではの蛇の道と言う奴を学べるかもしれないと思って出かけたんですが、うーんいまいち。 200人の参加者で熱気むんむんの会場は新卒者70%の経験者30%というところでしょうか。主に新卒者に向けてのガイダンスで世銀やらJICAさんやらNGOやらいろんな立場の人がパネリストとして国際協力現場就職の心得を語るんですが、東京から出張してきていらっしゃる方が多く、関西ならではの話と言うのは聞けませんでした。そして東京でも聞ける話は経験者30%に含まれるマルコにはあまり新味のない話でした。 新卒者と経験者など、ニーズ別にガイダンスを分けたほうがいいのではないか、というのが正直な感想です。あとせめてもうちょっと少人数にしないと参加者は主体的にディスカッションに参画できません。会場にはバンコクで有名なカリスマ元NGO関係者Kさんとか凄い人が結構参加されてたんですが新卒者用のガイダンスにニーズの不一致を感じていたようで、ガイダンスが終わった時にはもう席を立たれた後でした。 まあこの辺の就職活動2003秋みたいな話はあとでまとめてしたいと思います。 とりあえず、生産者から消費者へのシフトしてしまった自分を感じながら帰路に着いたマルコでした。 ...
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