西方見聞録...マルコ

 

 

斑鳩大捜査線 - 2003年10月26日(日)

 本日あめでおさんは学生さんを引き連れて斑鳩の里で野外実習をなさいます。実習地の選定はもちろんあめでおさんです。マルコは2人の子どもと留守番だったのですがあめでおさんが「10時半頃にはこの公園を通りかかり、4時には法隆寺で解散しますので」とおっしゃいます。

 それは見に来い(あるいは愛くるしい娘らを見せに来い)ってことですかい?と解釈し、あめでおさんが出かけた後、10時半娘らを自転車に乗せ、まず家から2分ほどのところにある某公園へ。しかし全然ソレらしい人影もなく、ソレらしい人々もこないので11時にあきらめて帰宅し、3人で作り置きのカレーなんて食します。そしてお昼から、1号さんのリクエストに従い、わが町が誇る図書館に参り、視聴覚スペースでアニメ映画を見て、これまた1号さんのリクエストにより3時ころ隣町のミスタードーナッツに電車でGO。ドーナッツでおやつを食べわが町に帰ってくると丁度4時。駅から自転車であめでおさんの姿を求めて法隆寺境内へ。

 法隆寺の門前に自転車を停め、境内の中の小高い丘に行く。ここからは奈良盆地が一望に出来るのでここからあめでおさんは本日の実習の締めをする予定でした。しかしやっぱりそこにもソレらしい人影はございません。

「今日1日おとうちゃん探しちゃったね」
「見つかんないね」と1号と言い合いながら門まで戻り駐輪所の自転車に乗り込んでいると

「ここからの法隆寺の眺めが一番美しいですな」
という聞き覚えのある低い声がします。振り向くと学生諸氏をひきつれたあめでおさんが門前から法隆寺の境内をのぞいて解説中です。あめでおさんはこっちにはじぇんじぇん気付いていらっしゃいません。

 「いたよ、おとうちゃんだ」
 「どうする?声をかける?」
でもあめでおさんはどう見ても勤務中です。そこで声をかけずに3人であめでおさんと学生さんのご一行様をこっそり尾行することにしました。
 境内の法隆寺寺院配地図前で講義をするあめでおさん。土塀の影から1号とおKさんを抱っこしたマルコはそっと様子をうかがいます。どう見てもかなり怪しいです。フツウの観光客の皆さんもありがたそうにあめでおさんの解説を聞いています。ちなみにあめでおさんの専門は自然科学ですので、お寺の解説は趣味であって権威ではありません。

 その後あめでおさんご一行様は境内の件の小高い丘にいかれました。その丘での解説が終われば今日の実習はおしまいのはずですので丘から降りてきたところにある無料休憩所で3人でお茶飲んで待ってました。

 しかし降りてきません。どうしたんだ?丘の向こうに抜け穴でもあったか?そう思って丘の麓まで行くと、しまった!ご一行様が降りてきてしまいました。マルコと1号と抱っこされたおKは慌てて茂みの陰に隠れました。ご一行様を連れたあめでおさんが茂みを通過しようとした時、あめでおさんがふっとこちらを見ました。そこには何故か茂みに隠れる妻子の姿が!

「な、なにやってるんじゃ。あんたら!」

 大変怪しいマルコと1号とおKさんの登場の仕方でございました。学生さん驚かしてごめんなさい。素人、特にあかんぼ連れにはに尾行は難しいですわ。


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