西方見聞録...マルコ

 

 

象徴するおんなたち - 2003年10月09日(木)

 本日は専門学校労働日。
 専門学校の講師室でONE先生と日中文化ギャップについて語り合う。こんなに中国と日本は違うのにヨーロッパ人もアフリカ人も日本と中国の区別がついてないんだよね〜、という話をしていたらONE先生が

「私が子どものときテレビを見ていてとてもショックだったことがあります。ヨーロッパ製作の番組を見ていたら、地球儀の上に、ヨーロッパやアフリカやアジアを象徴する民族衣装を着たお人形が置かれており、アジア大陸の上に日本の着物姿の女性の人形が置いてあったんですよ。そこは日本じゃなくて中国の人形を置くべきでしょう?とてもショックでした。」

とおっしゃる。

そこで「中国の民族衣装が思いつかなかったのでしょうか?そういう場合の中国の民族衣装ってなんでしょう?」と聞くと

「チャイナドレスではないでしょうか?」

とおっしゃる。

 アジア(大陸部)を象徴すべき人形はチャイナドレスであれ、チマチョゴリであれ、サリーであれ、ちょっと場所的に違うけど、日本の着物であれ、しかし何でみんな女の服なんじゃろ?

 アフリカのマサイ族もアメリカンネイティブもスコットランドのバグパイプ担ぎも伝統的かつ象徴的な格好するのは男だ。アジアの男たちはとっとと伝統的な服を脱ぎ捨てて西欧化(≒近代化)に勤しんで、象徴作業は女に任せておるのは何故じゃろう?ちょっとフシギなアジアンマインド。


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