長年の課題なのですが、原作はまだ読んでいないのです。 『ダルタニャン物語』の映画化はたくさんありますが、 ファンの間でも評価の高い『三銃士』と『四銃士』。 クリストファー・リー目当てに見て、リシュリュー枢機卿に目がクギ付けになりました。 なんだ、チャールトン・ヘストンじゃないか!!久しぶりだわ。 『三銃士』はダルタニャンがサルみたいなお兄ちゃんなので、 お話自体がコミカルになっているのですが、その中でリシュリューには妙に存在感があります。 普通にセリフを言っているだけなのに、一番性格が悪く、一番かっこいい。すごいです。 『四銃士』ではもう少しお話に深みがあって、ミレディの復讐と、アトスの過去が横糸になっています。 恋人を助けようとがんばるダルタニャンが素敵でした。 衣裳とか小物とか、17世紀のフランスを舞台にした小説で読むものが 忠実に再現されている感じで、見ているだけで楽しい。 ドレスを脱いだらああいうふうになってるのね、とか。 この映画には20年後に作られた続編があるそうで、原作ファンにはたまらないのだそうです。 原作を読んだら私も見てみよう。同じ俳優さんが20年たってから共演するというのは お話にとっても現実の俳優さんたちにとっても時の重みが出てくるでしょうね。
さて、リー御大。この映画の中ではいつも赤い服を着ていて、黒い眼帯をしていて 背が高く足が細くて、ディズニーの『ピーターパン』のフック船長を思い出しました。 髪も髯も黒々として、55歳でも若く見えます。 それから25年たっても現役。権力に欲を見せる役を演じられるのは素晴らしい。
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