ハーベイ・カイテル主演。LAから麻薬の密売人を追ってロンドンにやってきた刑事がハ−ヴェイ。 麻薬の密売人がヴィゴ。ヴィゴは、若いチンピラを手なずけて手先に使って 邪魔な人間を殺させる鬼畜な役を演じています。 小悪党ヴィゴはもうお腹いっぱいだなあ。
この映画はカメラがすごいと思いました。 安定した画面の中に、室内も路地裏も美しい色で捕らえてあります。 その中に鈍く光る車のドアや銃。 ハーベイ・カイテルが渋くてかっこよかったです。 そして仲間と父親をヴィゴに殺され、捜査に協力する町の若者役の男の子がかわいい。 とてもいい映画のムードで始まって中盤まで安心して見ていられたのだけれど、 最後の詰めが甘かったかな。もう少しヴィゴをうまく使ってもよかったのに。
子供達を悪の道にさそうヴィゴの声や目線が悪魔的。 んでも、意外と上っ面の小悪党で終わってしまったのがもったいない。 安っぽくても、そのへんが上手な映画もあるし、 こんなに良い雰囲気でも下手な映画もある。 大物俳優と共演していると、割をくうことが多いということかしら。
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