カラヴァッジオの絵は見たことがあるけれど、 どんな生涯を送った人で、どう評価されている人なのかは知りません。 それからこの映画の監督のデレク・ジャーマンの作品を見たのもこれが初めて。 なので、予備知識なしで見たことになります。 ・・・と、いいわけを最初に書くのは、どうもよくわからない映画だったからですね。
カラヴァッジオの作品の色彩を映画の中に再現しようとしているのかな? 照明を落として、暗闇の中に白い肌と赤い布の色が浮かび上がる画面です。 レンタルのビデオではきれいに見ることができません。 この映画はDVDで見たほうがいいかも。 カラヴァッジオの情熱とかこだわりとかがあまり伝わってこない。 彼のパトロンや、ラヌッチオや、レナとの関係の描き方は 凝っている割には薄い。本当はどうでもいいと思ってるのかしら? レナをめぐるクライマックスが全然クライマックスじゃないんだもの。
ショーン・ビーンの出てくるシーンだけを楽しみに見ました。 なんせ絵画のモデルなので、ほとんど裸。闇の中で輝く金髪。 カラヴァッジオのこのとなんか、これっぽっちも好きじゃなくて 利用しているだけという潔さ(笑)金貨を食べたり宝石を食べたり。 それを見てくらくらしてるカラヴァッジオ(と、監督)っていう映画?
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