『旅の仲間』がそもそもの話の始まりと、仲間達の友情の始まりだとしたら、 『二つの塔』は試練の時を描いているのかもしれない。 ばらばらになった彼らは、それぞれが最善を尽くす。 足元にはたくさんの誘惑の罠がある。 誰もが、ぎりぎりのところで選択し、進んでいく。 再会、おもいがけない出会い。ゴクリさえも、善悪の狭間で 与えられた役割を果たしていく。
そして様々なイメージの奔流に押し流されるようにして本を読み終えた。 ストーリーは暗いけれども、その中で光る物がある。 あのシーンもこのシーンも映像になったらさぞ、すごいだろう。 でもまず自分の想像力の中で組み立てることができてよかった。 個人的には死者の沼の場面が心に残った。 既視感があると思うのは、この本にインスパイアされた作品を どこかで見たことがあるのかな? 誰も知らない場所に、ああいう場所があるような気がしている。 しんと静まり返った谷間にひっそりと。 もしかしたら、25年前に買ったリーのイラスト集に そういう絵があったのかもしれない。
サム!どうしてこの純朴な庭師にたくさんのファンがいるのか よーくわかりました。メリーとピピンもね。
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