【復活!】ダイエットなDIARY
DiaryINDEX|past|will
力が欲しいか?
皆川亮ニ『ARMS』(1〜18巻)が届いた。
yahooオークションで落札したのである。
今日はちょっと熱っぽかった。
風邪のひき始めのようなカンジだ。
で、今日は家にいることにし、一気に読んだ。
熱っぽいのは風邪ではなく、共振か?(そんな訳ないって!)
物語の中でルイス・キャロルのアリスを下敷きにしている設定が多く出てくる。
スナーク・ハントとかも出てくるのでかなりのマニアである。
しかし、後半はそれが返って足枷となってしまっている感がある。
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』は、オックスフォードのクライスト・チャーチの数学者であったルイス・キャロルことチャールズ・ドジスンが、学長の娘であるアリス・リドゥルのために書いた童話である。
いまや聖書とならぶ西洋的教養のひとつでさえある。
この物語はとても魅力的で、多くの作品に、様々な形で使われてきた。
オレも以前、自分の脚本の中で使ったことがある。
全集も原書で手に入れている。
その結果、使うのがどうにも難しくなってしまった作品でもある。
例えば有名なチェシャ猫など、よほど工夫しないと使うのは難しくなっている。
作者には、もっと自由に創造の羽根を伸ばして欲しかったところである。
また、この「ARMS」は、過去の漫画のいろいろな要素を、それ自体がジャバウォックであるかのように採り入れている。
明白なのは、「デビルマン」や「うしおととら」や「ジョジョ」などの影響である。 また、舞台をニューヨークへ移してからは、「バナナフィッシュ」のような展開である。
妖怪や悪魔とかいう設定を、ナノマシンという設定で実現しようとしているが、このようにいろいろな要素を取り込んだものとして、アリスの物語で支えきれるのだろうか、という危惧がある。
ラストにいたるまでにあまり哲学的にならないことを期待したい。
TVアニメの方が画像に説得力がある気がする。
それにしても最近のテレ東。 アニメへの力の入れ具合がすごい。
「バビル2世」が始まり、「サイボーグ009」まで始まる勢いである。
テレ東は、経済とアニメに明確に戦力を固めているようだ。
その意味で非常に戦略的である。
これらは、戦後日本で世界に進出しえた二つの分野でもあるのだ。
同じローカル局でも、テレビ埼玉にはこのような戦略はないであろう。
でもそこがまた魅力だったりもするから、企業の生存競争は意のままにはならない。
果たして、進化の鍵を握るものは何か?
こんなことを書いているのは、いかにもARMSの影響なのかもしれない(笑)。
|