【復活!】ダイエットなDIARY
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2001年10月07日(日) 一気

力が欲しいか?



皆川亮ニ『ARMS』(1〜18巻)が届いた。


yahooオークションで落札したのである。



今日はちょっと熱っぽかった。

風邪のひき始めのようなカンジだ。

で、今日は家にいることにし、一気に読んだ。


熱っぽいのは風邪ではなく、共振か?(そんな訳ないって!)





物語の中でルイス・キャロルのアリスを下敷きにしている設定が多く出てくる。

スナーク・ハントとかも出てくるのでかなりのマニアである。



しかし、後半はそれが返って足枷となってしまっている感がある。


『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』は、オックスフォードのクライスト・チャーチの数学者であったルイス・キャロルことチャールズ・ドジスンが、学長の娘であるアリス・リドゥルのために書いた童話である。

いまや聖書とならぶ西洋的教養のひとつでさえある。


この物語はとても魅力的で、多くの作品に、様々な形で使われてきた。

オレも以前、自分の脚本の中で使ったことがある。

全集も原書で手に入れている。



その結果、使うのがどうにも難しくなってしまった作品でもある。


例えば有名なチェシャ猫など、よほど工夫しないと使うのは難しくなっている。

作者には、もっと自由に創造の羽根を伸ばして欲しかったところである。



また、この「ARMS」は、過去の漫画のいろいろな要素を、それ自体がジャバウォックであるかのように採り入れている。


明白なのは、「デビルマン」や「うしおととら」や「ジョジョ」などの影響である。
また、舞台をニューヨークへ移してからは、「バナナフィッシュ」のような展開である。

妖怪や悪魔とかいう設定を、ナノマシンという設定で実現しようとしているが、このようにいろいろな要素を取り込んだものとして、アリスの物語で支えきれるのだろうか、という危惧がある。

ラストにいたるまでにあまり哲学的にならないことを期待したい。


TVアニメの方が画像に説得力がある気がする。

それにしても最近のテレ東。
アニメへの力の入れ具合がすごい。

「バビル2世」が始まり、「サイボーグ009」まで始まる勢いである。


テレ東は、経済とアニメに明確に戦力を固めているようだ。

その意味で非常に戦略的である。

これらは、戦後日本で世界に進出しえた二つの分野でもあるのだ。


同じローカル局でも、テレビ埼玉にはこのような戦略はないであろう。

でもそこがまた魅力だったりもするから、企業の生存競争は意のままにはならない。

果たして、進化の鍵を握るものは何か?


こんなことを書いているのは、いかにもARMSの影響なのかもしれない(笑)。


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