【復活!】ダイエットなDIARY
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2001年05月22日(火) 暗号

誕生月の5月は、花粉も終わり、気候も良くて毎年体調がいいのであるが、すでに梅雨の予感がしてきたようだ。

梅雨はきらいである。


さて、山田風太郎『人間臨終図鑑II』を読み終えてしまったので、最近寝る前に読んでいるのが、江戸川乱歩『探偵小説の「謎」』(社会思想社教養文庫)である。
これは乱歩が収集した探偵小説にみられるトリックや構成要素を一般向けに分析・解説したもので、「トリック集成」の一部をリライトしたりしたものである。

彼の作品論でもあり、研究書としても読めて、なかなか面白い。
一部を紹介すると、「暗号」などの章があり、様々な古今の暗号史がひもとかれ、また分類して説明されている。
その中の一つに「代用法」というのがある。
これはアルファベットの各文字を他のものに代用する方法である。
これにもさらに下位分類がいろいろあるが、そのなかに「語代用法」というのがある。
語を語で代用していく暗号である。英語を英語で代用する、つまり同一言語内での代用も可能である。

たとえば次の単語が読めるだろうか?

ghoti

これは英語のfish(魚)をあらわす。
なぜなら、ghはenogh(イナフ)であるからf、oはwomen(ウィメン)であるからi、tiはnation(ネーション)などの場合のようにshと読むからである。

その他、「指紋小説」のルーツ探しや、「動機」に関する考察など、本書は現在でも十分読むに耐え得るものである。
それはまあ、大正の文学者であるからコンピュータを計算機と言っている事ぐらいは見逃してやらねばならない(笑)。


最近はもっぱらオススメ読書日記になってしまっている、このダイエット日記である。




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