ニッキ ゆり 【HOME】
- 2004年01月29日(木)
卒研の授業中に卒研の振り返りを書いて提出。
メンバーはもうばらばらになってしまったなぁとふと感じた。
リーダーとして話はするけれど、トミーとしては話さなくなって
タエコとは相変わらずで。
「なんか受賞とかピンと来ないよね。とっくに忘れてるし」
そのコトバがココロの中でずきずきと疼きだした。
いつまでも卒研ムードでいたいとは思わない。
でも、あんなに一生懸命になって取り組んでいたことを
そんな風に一言で終わらせてしまえることなの?と不思議でたまらなかった。
思ってた以上に寂しかった。
卒研が終わっても話せると思っていたのに。
「友達」としても話せなくなるっていうのが、寂しかった。
「だったらそれまでの人なのよ」っていつもみたいに思えなかった。
どうしても、断ち切れない思いがずっとココロの中にあって
正直、とても苦しかった。
今ワタシがどんな気持ちでいるのか、もう言えなかった。
授業の最後に賞状の授与式があった。
発表の時は仮の賞状だったから、きちんとした賞状をリーダーが受け取った。
ワタシたちのグループは特別賞と2年生賞のダブル受賞だった。
見学に来ていた2年生が選んでくれたことが嬉しかった。
授業が終わって、リーダーが賞状をワタシたちに配ってくれた。
配るというか、「おめでと」って一言言って渡してくれた。
そのあっけない渡し方に「あ、ありがとう」としか言えなかった。
賞状をじっと見ていた。
クラスの周りの人たちが「おめでとう、ダブル受賞よかったね」と
口々に言ってくれているのが耳に入ってきた。
学校のことで賞状をもらうのは初めてだった。
中学の時も高校の時も賞状とは無縁だった。
壇上に上がって授与式を受けている人をみて「すごいなぁ」と思うだけで
ワタシはこの先もずっと無縁だと思っていた。
だから、今回の受賞は本当に嬉しかった。
喧嘩して言い合って、それでもやり続けられた卒研。
ワタシにとってはとても思い出深い卒研だったから。
もう、ワタシ1人でかみ締めておこう。
そう思って帰ろうとした時だった。
他のメンバーに賞状を渡し終えてリーダーがまたワタシのところへやってきた。
ワタシが顔を上げるとリーダーは
「賞状よりも二人が作ってくれたカレンダーの方が嬉しかったよ」と言った。
一言言って帰ろうとするリーダーに向かって「嬉しい!!」と精一杯の声で言った。
タエコと二人でパソコンで作った似顔絵付の卒研カレンダー。
発表の日に向かって毎日×印をつけていけるように作った。
似顔絵はタエコが描いて、ワタシはカレンダーを書いて。
もう、その瞬間、すべてがハナマルに終われた気がした。