強化するならこの方法 - フィリピン - 2005年06月29日(水) 今年の11月に行われる東南アジアの五輪、SEA GAMES の開催国フィリピン。 フィリピンは当初サッカーに対して、大会開催国として競技の 候補から外す、くらいの扱いをしたのであります。 んでも他の参加国から 「サッカーがナイっ大会ってどーいうことよ!」 と総スカンを喰らい(当たり前だ)、競技はもちろん行われること となり、フィリピンも出場することになった、という経歴があります。 でも、そのサッカーの強化の方法がなかなかフィリピン的です。 てなわけで、どういう風にフィリピンぽいのかは、以下の記事を参照。 ----- ■欧州在住フィリピン人が代表を後押し Fil-Europeans boost RP football team By dominic menor 2005/04/06 ブラジオ、グールド、プロホノフ…もし彼らがサッカー選手だと したら、この海外風の響きのある名前はUEFAのニュースや 欧州CLでの出来事と思うだろう。 だが彼らは11月にフィリピンで行われるSEA Games(東南 アジア競技大会)にフィリピン代表としてメンバーの可能性が あるサッカー選手である。 フィリピンサッカー協会(PFF)は欧州在住のフィリピン人の 選手としての可能性を調べ上げ、数人の名前がそこで浮かび上がった。 そして彼らに対し、アジアでの大きなスポーツ大会に母国の為に 参加する意思があるかどうかを重要視してリストを作り上げたのである。 PFFで若手育成部門・副事務局長ノノイ・カルピオ氏はPFF オフィスで行われたインタビューで以下の様に述べている。 「もしバスケットボールが”海外在住組”を起用できるのなら、 他のスポーツでも同じことが出来ると思う」 彼のリストに上がった選手は、
らである 彼ら4人はフィリピンの血を引いており、グレートウィッチとグールドは 昨年12月に行われたタイガーカップでフィリピン代表として名を連ねて いる。 一方、プロホノフはフィリピンU17代表メンバーに興味を示している。 他の選手では、デンマーク在住のフィリピン人選手がおり、PFFは 彼と接触をしている。デンマークが自国の代表メンバーに取り入れようと しているからだ。 だが、フィリピン代表監督のアリス・カスリブ氏は、必ずしも 彼らがフィリピン代表メンバーになれる保障があるわけではない と語る 「彼らは自動的に代表メンバーになれるような信用がない、ということ ではなく、テクニックや戦術の理解、心身の状態に関しての関門を まず潜り抜ける必要がある。 言い換えれば、彼ら自身が代表の枠を掴む必要がある、ということだ」 カルピオ氏は、海外在住組の発掘は、2年に一度行われるSEA GAMES の為だけでなく、フィリピン国内のサッカーの発展にも期待できるという。 「(※フィリピンの言葉なので不明)。」 カスリブ氏も、それに同意している。 「東南アジアで、海外在住選手が代表にプレイするのは今のところ フィリピンだけだ。 シンガポールは外国人の帰化を行っており、最近ベトナムとマレーシア が海外在住選手を呼んだと聞いている。」 (※以下、フィリピン語が多く交じってきたので略) http://www.mb.com.ph/SPRT2005040632042.htmlより(リンクが切れました) ---- ニュースで"フィリピンは海外労働者が多く”とか聞いた事が ありますが、そのへんも大きいのかもしれません(よく調べて ないのでわかりませんが)。 記事でもあったように、シンガポールは海外の選手を自国に 帰化させ、フィリピンは逆に海外在住の自国の選手を呼ぶ、 というスタイルの違いは、結構面白いですね。 ちなみにフィリピンのスタイルは、たしかタイ、マレーシア、 ベトナムでもありました。タイはイングランド、マレーシアは フランス、ベトナムは米国とフランス在住の選手です。 でも、フィリピンほどシッカリ代表メンバーに入っているとは 言えませんから、自国のサッカー状況と海外在住のバランス、 てなトコを考えると、とてもフィリピンらしい強化策だなぁ、 と感心します。 ま、逆に言えば人口の少ないシンガポールのやり方も、とても ハブ空港なシンガポール的ですが。 てなわけで、びみょーに代表サポも出来つつありそうで、 今後も大注目なフィリピンのサッカー事情であります。 なんつっても、バルサの歴代得点王を生んだ国だし、 日本代表の1試合あたりの最大失点記録を作っている国だし。 (もちろん、日本代表の1試合あたりの最大得点も) ...
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