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10 minutes: ドラゴン、キウィと共にラ式蹴球を観る - 2005年02月21日(月)

大分病気も回復に向かい、仕事もひと段落しそうなので
なんとか3月からはまともに更新できそうです。


さてさて、ひょんなことから知り合いの知り合いのNZ人が、
日本に来ていて暇なんだぁ、とかボヤいていたので


「たしか、ラグビーのジャパン・チャンピオンシップのセミ・
 ファイナルズがトーキョーである筈なので、観にいく?」


と聞いたら



「日本ラグビーのチャンピオンシップがあるのかハァハァ!」



と萌え萌え(この辺の感覚は凄く理解できる)だったので、
連れて行くことにしました。


(ちなみに当方は、生涯でこの試合を含め、2試合しか生で
 観たことがない)


とりあえず、S席にしとくべ、と思ったら、3千円で素晴らしい
価格であった。




そんで、場所は秩父宮。

ラグビー専用!しかも東京のど真ん中である。

なんてウラヤマシイんだッッ!!




秩父宮とは、エンペラーのファーザーのブラザーという人物で…
と一応調べていったら、何も聞かれずにちょっと悲しかったのだが、
カードはTOSHIBAとTOYOTAという、外国人には非常に
わかりすい対戦であった。

入り口では、トヨタがやたら太っ腹で、ポンチョを配りまくっていた。
どーやら従業員とかがもらえるらしいのだが、なぜか当方も貰えた。
(当日はクソ寒い上に小雨だった)




ブツ自体はかなり使えるので、等々力で緑のTOYOTAポンチョ
着てたら、それは俺(笑)


中に入ると、"いふーどぉどぉー"と、おそらく「ゆず」が歌っている
らしき曲が流れており、日本ラグビー協会の旗がはためいていた。


うーむ、ゆずに関してはどーでもいいが、ラグビー協会のマークは
ヤタガラスと同じくらい素晴らしいデザインである。

コレ



2003年の豪州で行われた、ラグビーW杯では、地元でも日本代表は
結構人気があって、みんな日本代表を「サクラ」と呼んで応援して
たんだよ、とキウィさんは言っていた(キウィさんは、NZ出身の
シドニー在住。)


ちなみに、サクラのラグビーのスタイルも、イングランドみたいな、
一人が突進するようなのと違って、NZみたいにみんなが動くスタイルで、
僕は結構好きだったナァ、、と言っておりました。



どーもイングランドというのは、サッカーでもラグビーでも、独特の
スタイルがあるらしい。頑固故に、スタイルを守り続けるのだろうか。




んで、何よりも秩父宮で俺が感動したのは、多分アウェイ側のゴール裏
である。イングランドの2部チームのような、倉庫系屋根つきだったの
である。


なんとなく歴史というか、伝統というか、英国のカホリというのであろうか、
そーいう感覚がプンプンして、非常にウラヤマシイものであった。

ついつい、ロベルト本郷が持っているウイスキーボトルでゴクリと一杯
やりたくなる、そんな感じの場所であった(やったことないが)




んで、席はどこになるんじゃ、と思い、係員のおねーちゃんに聞いたところ、

「あー、今日は雨が降っているから、屋根がある後ろの方を開放しています」

と、スーパー太っ腹なことを言ってくれたのであった。



早速トヨタのポンチョに着替えて、試合開始を待っていると、キウイさんが


「どうも、地位がある女性や男性が来ている印象があるのだが、君はどう思う?」


と聞かれたので、周りを見渡すと、たしかにJリーグのファンよりも年齢・地位
的にも高めの人が多そうである。



「うーむ、僕はサッカーしか行かないからよく分らないが、確かに
 サッカーよりも、あなたの言うとおり地位の高い人々が来ているように
 I THINK SO。

 僕のように貧乏臭い格好の人々は、確かに居ないね(HAHAHA)


 ラグビーはユニバーシティーのスポーツとしても有名であると聞いている。
 特に伝統的にWASEDAとKEIO間は盛り上がる。


 この2つの大学は名門である。そういったことからも、大学を出た
 知的層にラグビーというのは、比較的親しみがあるスポーツであると
 I THINK SO。」



というと、キウィさんは、



「そうか、それはイングランドや豪州と同じだ。しかし、NZはそういった
 層の断絶はなく、誰もがラグビーを愛しているんだ」




とひどく納得していた。

恐らく俺の言ったことが誤解されてしまった(あるいは俺が間違っている)感も
あるが、まあ、Jリーグの去年まで2部リーグにいたチームよりも、ファンは
みんな金もってそうだし、行儀が良さそうな気がしたので、それはそれで
いいような気がした。




試合が始まると、キウイさんは丁寧に色々説明してくれて、しかもいい
プレイには大声を上げて喜ぶ。まるでESPNを聞いているようだった。

周りのファンも、応援しっぱなしではなく(トヨタはそーでもなかったが)、
盛り上がるところで盛り上がっている雰囲気を感じ、みんなピュアに
ラグビーが好きなんだなぁ、と感心した。



また、野次も歌舞伎スタイルで、通がココゾ!というときに出している
感じ(何とか屋!みたいな感じ)であった。

機械的にぶぅーというJのブーイングよりもキップが良くて素敵であった。




あと、驚いたのは、審判の反則を放送で説明してくれるところである。
なんて親切なのだろうか。俺は凄くありがたかったぞ。


それと、メンバー表に会社での所属部が書いてあったので、キウィさんに
伝えると結構面白がっていた。外国人選手は人事部が多いというのが
少し気になったが、まぁ、そんなことはどうでもいい。




んで、なんとなく、東芝の方がいいプレイをしていると感じたが、結局
負けてしまった。マスコットも東芝の方がイイ出来だと思っていたのだが、
非常に残念だ。



でも、サッカーもラグビーも、点数が入りそうで入らないところに悶えたり、
スパッと抜けるところに魅力があるもんなんだなぁ、、、とか思ったりした。

さすが同じフットボールなだけはある。



というわけで、東南アジアン・サカヲタが観るラグビーというのは、多分
トンチンカンなことばかりに感動していたと思うが、是非また観てみたい
もんである。


何だかんだいって、どんなスポーツでも生で観るというのはイイモンだ。

次はロベルト本郷のウィスキーボトルを持って、ゴール裏に行って見よう、

うん。


...



 

 

 

 

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