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ミャンマー、インドを制圧す - インド・ミャンマー - 2004年10月13日(水)

FIFAに2006年W杯予選参加を禁止されたミャンマー。


 W杯予選のドキドキに参加できずに…カワイソウだぜ…


とか思っていたら、なんとなんと、ミャンマーの強豪クラブ
チーム、ファイナンス&レベニュー(F&R)がインドのクラブ
トーナメント、IFAシールドという大会で、優勝してしまいました。


F&Rはかつてジュビロ磐田と戦ったことがありまして、
ミャンマー代表にも多くの選手を出しているチームです。
現在は9名の代表選手がいるとのこと。


インドのクラブチーム(イースト・ベンガル)は、2003年に
行われた東南アジアクラブ選手権に招待されたのですが、その
大会で決勝戦まで勝ちあがりました。



その決勝戦、あのタイのBECテロサーサナを相手に3−1で
破って優勝しやがりまして、日本では俺とホアンさんが

 「南アジアのくせにナマイキだぞ!」

ジャイアン風に憤慨していたのですが、その雪辱をまさか
ミャンマーのチームが晴らすとは…。

その時イーストベンガルに所属していたFWが、インド代表で
最も知られたストライカー、バイチュン・ブティアであります。



▽IFAシールド


ちなみに、IFAシールドとはなんじゃらホイ、ですが、これは
インドでは1893年からの歴史を持つ大会。今回で110回目
(!)であります。


IFAとはインドサッカー協会のことで、この1893年に
IFAが生まれたのであります。


フットボール・ムンディアルとか後藤健生氏の本が好きな方は

「インド人のクラブチームが、初めて英国人のクラブに勝利し、
 それがインドの独立運動云々」

というエピソードをおそらく聞いたことがあると思いますが、
その大会は「トレードカップ」でありまして、これは1889年に
できた大会。IFAシールドとは違う大会です。



そんなIFAシールドになんでミャンマーが???
てか、外国チームが??


という疑問が沸きますが、はじめは英国人クラブがメインの大会で、
インドのクラブ参加はあまり認められていなかった(1909年から
認められた)という歴史からか、外国云々にはこだわっていない
ようです。うーむ、天皇杯も見習うべしではないのか。


過去の歴史を見たりすると、カザフスタンとかソ連とか北朝鮮とか
ブラジルとかのチームも出場してたりします。


最近の外国クラブの優勝は、93年のパフタコール(ウズベク)、
85年のペニャロール(ウルグアイ)くらいで、ほとんどが
イースト・ベンガルかモフン・バガンが制覇しております。


ちなみにブラジルのチーム(パルメイラス・U19)とイースト
ベンガルは、2001年決勝戦で大乱闘を起こし、IFAは
AFCから怒られた過去があります(笑)


このときの外国チーム(南アジア以外)は2チームあり、
前述のパルメイラスと、ベトナムのナム・ディンでした。
(ナム・ディンは12チーム参加の大会でベスト8の成績)


それで「外国チームはロクなことにならん!」と思ったか、
あるいはAFCに許可されなかったかは知りませんが、その次の
大会はインドのクラブチームのみで行われたのであります。



▽IFAシールド2004

そんで今大会は外国チームの招待が復活。

はじめはイラクのアル・タラバと北朝鮮のチームを呼ぶ予定
(すげー組み合わせだな)だったのですが、連絡が途絶えたり、
資金難との報告が入ったりで、スリランカとミャンマーのチームに
矛先が向いたようです。


結局6チームでの大会となり、参加チームは

■グループA:
−モフン・バガン(インド)
−F&R(ミャンマー)
−レナウン・スポーティング・クラブ(スリランカ)

■グループB:
−モハメダン・スポーティング・クラブ(インド)
−イースト・ベンガル(インド)
−モハビディアロヤ・サムサッド・クリラチャクラ(バングラディッシュ)



ということになりました。

GLでF&Rはモフン・バガンに1−1で引き分け、2戦目の
スリランカのチームには11−1と大勝。準決勝のモハメダンSCに
3−1で勝つと、決勝は再びモフン・バガンと対戦。

90分で0−0、延長戦で双方共に1点を入れた試合でしたが、
PK戦で勝利したのであります!



▽F&R

大会に関する記事を引っ張ってくると、スリランカチームのボコられっ
ぷりに「なんだ、強いって言ってたぞ!と」IFA幹部が怒っていたり(笑)
して楽しいのですが、ここはF&Rの事に関して引用すると、、、



 キャプテンのミョ・ライン・ウィンはチームのゲームメーカー。
 ソー・ミャ・ミンはボールの扱いが素晴らしく、アウン・チョウ・モウ、
 ヤン・パインは、素晴らしい技術を持っている(テレグラフインディア紙)

 
 http://www.telegraphindia.com/1041005/asp/sports/story_3842166.asp


 彼らのパス主体のゲームは街の話題となっている(テレグラフインディア紙)

 「F&Rは(インドのクラブチームの)デンポやエアー・インディア
  といった所だ」

 「彼らにパスで向かって行くのではなく、ロングボールで守備の裏を 
  突くつもりだ」

 (モフンバガン監督)

 「ミョ・ライン・ウィン、ソー・ミャ・ミン、アウン・チョウ・モウに
  注意しないと。守備への脅威となる選手だ」(モフン・バガンDF)


 http://www.telegraphindia.com/1041010/asp/sports/story_3864777.asp


 ミャンマーのチームは、中盤でのボール支配が中心だ(ステーツマン紙)

 http://www.thestatesman.net/page.news.php?clid=15&theme=&usrsess=1&id=56668


 「F&Rはいいチームだ。特にFWらにスピードがある」(モフンバガン監督)
 
 モフンバガンのDFは、アウン・チョウ・モウに注意しなければならない
 (ラディフ紙)


 http://inhome.rediff.com/sports/2004/oct/09ifa.htm




てな感じです。

ミャンマーはなんだかんだで元気ッス。
あ、F&RのGKはアウン・アウン・ウー君でしたよ。



その他の記事
http://www.telegraphindia.com/1040925/asp/sports/story_3801334.asp


...



 

 

 

 

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