横浜Fマリノス・岡田武史監督が見たACL - ベトナム・インドネシア - 2004年08月18日(水) そろそろ本格的にアジアカップのデータをサルベージしなきゃ、 しなきゃとココロは焦っております。 んでも、セパボラ世界の旅「マレーシア・ペナン編」も書かなきゃ いかん。 しかしそれ以上に焦っているのは、我が家のスカパーのアンテナの前に 生えている隣の家のアジサイがボウボウになり、受信に支障を きたしてきていることです。 そんな、ちょっと「夏のばかやろう」な気分の管理人です。 とりあえずAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に関して、 横浜Fマリノス監督の岡田武史氏のインタビューがちょっと前の雑誌、 ナンバーに載っていたので、とりあえずそこからサルベージ。 ------ (…略…) 今年のマリノスは、Jリーグ連覇と共にもう一つ、大きな目標を 掲げていた。 アジア・チャンピオンになること、である。 アジア各国のリーグ王者、カップ戦王者クラブが集い、その頂点を 決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を勝ち抜くこと。 それが新たなるモチベーションとして加わった。 「昨年、完全優勝を果たしたその翌日から、今期のことを考えて いました。ACLやA3も含めると試合数が3割以上増える。 人員的にもスケジュール的にも困難な状況は目に見えていました から」 (…略…) 新チーム始動から3週間過ぎた2月10日、早くも最初の公式戦を 迎える。ACLグループリーグの第1戦は、ベトナム・ナショナル カップの覇者、ビンディンとの対決だった。3−0。 「チーム作りの公式戦。しかもアウェーで、暑いところでの試合。 メンバーも主力が8人代表にとられていて揃わない。だから、 最悪引き分けでもいい、と思っていたら、相手の力がそれほど でもなかった」 アジアとの戦い。それは全試合が実力の拮抗した相手との対戦になる、 ということではない。マリノスが入ったグループGにあって、ビン ディンとインドネシアのペルシク・ケディリは明らかに格下だった。 各国の強豪クラブであっても、その国のレベルが低ければ実力差は 明らか。雰囲気はW杯1次予選にどことなく似ている。 (…略…) しかし、”目の前の試合にベストを尽くす”には、あまりにも過酷な スケジュールがチームを待ち受けていた(…略…) 「人がともかく足りない。それにACLは日本、A3は上海開催。 僕としてはACLにベストメンバーを出したかったけど、A3を ないがしろにはできないし、ユースの選手には学校があるので A3には連れて行けない。だからACLにユースの選手を起用 したんです」 2月24日、三ツ沢競技場。入団1、2年目の若手に交じって、数人の ユース選手が先発メンバーとして名を連ねた。背番号も普段見たことの ない40番台。16歳の選手もいる。それでも彼らはひたむきに、 前へ前へとボールを運んだ。4−0。立派な勝利だった。 「試合前日の練習を見て初めて見た選手もいた。その練習を見て、 正直これはやばい、と思った。だから、コンディションを整える のではなく、ガンガン戦わせる練習をするしかなかった。選手達は 気持ちを見せて戦ってくれました。ただ、結果的には、この試合で もっと得点をとっていれば、ということではあるのだけれど……」 (…略…) 3戦目での対城南戦初勝利で、ACLでの対戦成績は1勝1敗。しかし、 最終的には得失点差で、グループリーグでの敗退が決定する。 「ホームでのビンディン戦。6−0だったけれど、選手達はまだ甘い なあ、と思わざるをえなかった。点を取った後、すぐにボールを 拾いにいかない。笛が吹かれても相手にプレッシャーをかけない。 その時点で城南との得失点差は10あったけど、試合後に『何が 起きるかわからないよ』と言ったら、その通りになってしまった。 この点、選手への意識づけを強くできなかったのは、僕の反省点です。 それから、いかに格下といってもアウェーでは大量得点はとれない、 ということ。移動時間、気温や天候、レフェリングも含めて、 負けることはないが大量点は難しい。 だからこそホームでのビンディン、ペルシク戦でももっと点を 取らねばならなかった」 10点もの得失点差がなぜ逆転したのか。それは、城南一和がペルシク・ ケディリにホームで15−0というスコアで圧勝していたからだ。 「その試合がねえ……。ペルシクは城南に苦戦すると早々にキーパーを 交代させたのですが、そのセカンドキーパーがさらに4点ほど 取られてしまった段階で“もうやってられないや”と足の怪我を 理由にピッチを去ってしまったんです。 だからその後はフィールドプレイヤーがキーパーをやっていた。 だからこその15点。アジアのクラブの頂点を決める大会なのに、 そういうレベルの、そんな意識のチームがでてきて、予選突破の鍵を 握ってしまった。これが現実なんですよ。 でもともかく今年のACLについて言えば、城南と試合ができたこと、 こういう厳しい日程、苦しい状況をチーム一丸となって乗り切るんだ、 ということで選手達が精神面でタフになってきた、ということが 大きかった。やってよかった、と思っています」 (…略…) アジアで戦うこと、厳しい連戦を粘り強く戦い抜き、勝ちを拾っていく こと。そこで得られる果実を全て自分の血肉にして、マリノスは強く なっていった。 「ファーストステージは、連戦抜きでフィジカルを鍛えられなかった。 セカンドステージはそこをしっかりやって、サッカーの質をもっと 上げて行きたい。 ゆくゆくはマリノスをアジアで認知、というかできれば世界で名前 ぐらい聞いたことあるなぁ、というチームにしたいですしね」 なおも貪欲に上を目指そうとする姿勢。2年連続Jリーグ完全優勝、 それは決して、絵空事ではない。 (終) :スポーツグラフィック ナンバー 7/22 606号 :[史上初の3連続V]岡田武史「アジアに挑み、Jを制す」 :P76−79 文 編集部 より ------ うーむ、三ツ沢でのプルシック・クディリ戦の裏側には、壮絶な ドラマがあったわけだな。ある程度は知っていたが、練習は結構 トホホだったとは。 あと、文中でフィールドプレイヤーが云々と書いてありますが、 これはMFがやったハズです。よく知ってるな。スタッフが見たのか? (この試合後、AFCとインドネシアサッカー協会がこのスコアに対して 調査したはずですが、案の定、音沙汰ありません) > アジアのクラブの頂点を決める大会なのに、 > そういうレベルの、そんな意識のチームがでてきて、 > 予選突破の鍵を握ってしまった。これが現実なんですよ。 「クディリのばかやろう」と思っているだろうなー。。。。 でも、そう思っているのは、日本人だけではないので、少し許してくれ、 岡田監督およびサポ…って、俺関係ないけど。 そんなこんなで、今期のACLから日本チームは消えてしまったので ありますが、大会自体はもちろん続行。 9月14日と21日に、ACL準々決勝が行われます。 注目は、大連vsアル・イテハド(サウジ)…かな? パフタコールもまだ残っているので、ウズベクに興味を持った人も 要チェキ。 > ゆくゆくはマリノスをアジアで認知、というかできれば世界で名前 > ぐらい聞いたことあるなぁ、というチームにしたいですしね」 だいじょーぶ。 アジアに関しては、俺が「一番嫌いなのは横浜Fマリノスだ」と 言いまくっているから(笑) つってもインドネシアとマレーシアでだけだけど。 ...
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