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AFCチャンピオンズリーグ・グループE:ジュビロ磐田 vs BECテロサーサナ - タイ - 2004年03月04日(木)

フェリックス猫さんという方が、本サイトBBSで観戦記を
書き込んでくれました。

やっぱりTVで観てどーのこーの言うよりも、実際生で見た人の
感想の方が面白いと思いましたので、今回はフェリックス猫さん
の感想をこのページに載っけたいと思います。


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▽試合前の練習

まず一番に出てきたのがLeesaw、入念に芝の様子を確かめながら
グランドを散歩。

他の選手は時々、控え室の窓から顔を出してジュビロサポの様子や
スタジアムの雰囲気を味わっているようでした。



しばらくして選手達が全員揃ってグラウンドに、かなり厚着して
出てきました。一番、目立っていたのはSakchaiの金色のスパイク!!

練習自体は普通にランニングから始まり動きながらの足上げ等柔軟、
パス練習と進んで行きました。


パス練習あたりから先発組、控え、キーパーに分かれて練習。

少し驚いたのはGKコーチがいなかった事です、来ていなかったのか、
元々いないのかは分かりません。キーパー同士球出しをしていて、
おかげで、控えキーパーほとんど練習出来てなかったです。

(寒さのせいか)両キーパー共にボールの処理等良くなくて、
かなり不安を覚えました。

先発組のパス回し練習では、特に目立ってうまい印象を受ける選手は
いませんでしたが、ディフェンダーでも足元の技術がしっかりしていました。

最後にシュート練習やるかと思ったらほとんどやってませんでした。


▽試合開始

選手達に応援してるのが分かるようにゴール裏に陣取っていたため、
あまり試合内容については語れませんが、一応。


試合前のコイントスでどうやらテロサーサナが陣地で、しかも
ホーム側の陣地を希望。この辺は流儀が違うのかなと思いつつ、
後半ジュビロサポがこっちに来るんだろうといういやな予感が・・・。



キックオフ、布陣は予想通り4-5-1でセックサンのワントップ。

トップ下というか中盤真ん中にアリエル、中盤右にジャットゥポン、
左がサティー。ボランチがナロンシャイとサックチャイで守備陣が
左から、タノンサック、ウォーラチャイ、ウィッタヤー、ピーラタ。

サイドの位置どりも低くて明らかに引き分けあんどカウンター狙い的でした。
まあ、そんな事もあり前半の大部分は向こう側の陣地で進んでいました。



そんな中印象に残ったのは、そういった押されているサッカーの中でも
繋ぐ事を大事にしている所でした。いくつかのJリーグのチームがそう
なんですが、ロングボールをめったやたらにポーンと蹴るヘッドで奪い
合い、運がよければ自分のボール、的な事がほとんど無く良かったです。

まあ、ターゲットになるウォラウットがいなかったせいかもしれません。


目立っていた選手はまず、サックチャイ。

金色のスパイクもさることながら、独特のガニ股スタイルで、他の選手
と違うリズムがありました。もっとボールを持たせたかったです。


続いて、セックサン。

映像で丁度映っていないんですが、前半すぐの二人を背負って間を
抜けたシーン。

結局ファールで止められたんですが、素晴らしかったです。
彼の相手を背負ってから反転して抜けていくスピードは、日本では
中々見られないです。

結局前半終了近くに運悪く失点してしまいますが、そこまではかなり
ゲームプラン通りだったと思います。

後半は余裕の出てきたジュビロの前にかなりやられてしまいました。


失点した時間帯が悪く運だった気もしますし、それがジュビロの実力
であるような気もします。

ただ、贔屓目なしに見てもJリーグのチームと比べても遜色は無い気は
します。

ぜひともホームの試合見たいものです。



▽その他もろもろ

(Leesawはどうでしたか?)
Leesawはうーん、姿勢がよかった。(笑)

後半の終わりの方で出てきたのですが、あまりプレーに参加して
なかったので印象に残ってないです。

他のタイの選手に比べて背筋が立っていて姿勢がいいなーと
いう印象でした。

独特の雰囲気は持っている気はしましたが、数回のプレーでは
なんとも言えないです。


ちなみに試合後、藤田選手にタイのチームの印象を聞いたところ、
”うーん、まあまあでした。”と笑顔でのコメントでした。

思っていたほど強くはなかったんでしょう。ジュビロサポーターの
印象もほぼ同じようです。

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フェリックス猫さんに、転載の許可ならびに、その他お世話になった
ことについて、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。


どうもありがとうございました!!




■AFCチャンピオンズリーグ2004 グループE グループリーグ第2戦
 
ジュビロ磐田 vs BECテロ・サーサナ
 
試合日時 : 2004年02月25日(水) 18時59分キックオフ
試合時間 : 90分
スタジアム : ヤマハスタジアム(磐田)
観衆 : 6,151人
気温 / 湿度 : 9.8℃ / 71%
天候 / 風 : 曇 / 弱風
ピッチ状態 : 全面良芝 / 乾燥


▽結果

ジュビロ磐田 3 (1-0) 0 BECテロ・サーサナ 


▽試合経過(得点、選手交代、警告、退場)

前半20分[警告] ナロンシャイ
グラウ 前半44分[得点]

HT [交代] パナイ(in) ← アリエル(out)

グラウ 後半 3分[得点]
福西 後半23分[警告]
グラウ(out) → 中山(in) 後半26分[交代]
後半30分[交代] ティーラテープ(in) ← ジャットゥポン(out)
後半32分[警告] サティー
名波(out) → 河村(in) 後半32分[交代]
服部 後半36分[得点]
後半37分[累積退場] ナロンシャイ →
後半44分[交代] クライキャット(in) ← サティー(out)
後半44分[警告] ティーラテープ
 
 
▽ メンバー表
  
- BECテロサーサナ:First XI
 
1 GK パンサー ミーサッタン
2 DF ピーラタ ポールアンディ
4 DF ウィッタヤー ナットン
25 DF ウォーラチャイ スッリンシリラッ
26 DF サティー ムッカトー
11 DF タノンサク パッジャッカタ
16 MF サックチャイ ヤンタシー
20 MF ナロンシャイ ワッチラバン
38 MF アリエル マルセロ クタレ イバ
10 FW ジャットゥポン トンスク
18 FW セックサン ピットゥラット
 
- Sub
30 GK サッヨンプー イヤップー
5 DF クライキャット ビヤッタク
28 DF タリティ ノンシーシャイ
13 MF ナレ スクナム
8 FW ティーラテープ ウィッノータイ
22 FW パナイ コンパパン

 
 

■みどころ

アジアチャンピオンズリーグ第2戦。初戦はアウェイ・韓国で全北現代と対戦、前半1点リードされながら後半"名波""西野"のゴールで逆転勝ちを収めている。

そしてホーム初戦の今日はタイのテロ・サーサナ!昨年のACLでも結果を残している実力チーム。ホーム&アウェイで行われるこの戦い、絶対にホームでは勝ち点3を奪いたい。

メンバーはU-23に選出されている選手のほかはベストな布陣。ジュビロに復帰した藤田・日本代表の福西・怪我での調整が続いていた中山もベンチに入る。

2004年桑原ジュビロがどんな戦い方をしてくれるか!?磐田でのデビュー戦が今始まる。注目は西とグラウ!


▽前半15分まで

スタンドに日の丸が掲げられ、両チームが握手をしジュビロ磐田ボールでキックオフ。落ち着いてジュビロがボールを回し様子を伺う。

テロ・サーサナはかなり引き気味でポジションをとる。前から追わず、守って様子を見ている。

4分 クロスボールに西が抜け出し、切り替えしシュートまで行こうとするが打ちきれない。
5分 田中からのロングボールに西野が体で飛び込んでいくが突破することはできない。
7分 も山西からロングボールでクロスが入る。西野が入り込むがまだ、様子を見ている状態。速攻でテロ・サーサナが右サイドから攻撃するが落ち着いてGK佐藤がキャッチ。

9分 グラウがポストに入るりバックチャージを受ける。厳しいディフェンスも随所に見られる。
10分 西が右から素早いセンタリング。西野が飛び込むが触れない。
11分 左で藤田から右に飛び出した名波にクロスボール。トラップし切り返すとセンタリングをグラウへ。シュートはミートせずゴールを捕らえられない。後ろでフリーで待っていた藤田が悔しがる。
13分 テロ・サーサナの攻撃、左から右に大きなクロスボールが入り、山西の裏を取られシュートまで行くが佐藤がキャッチ。お互い、クロスボールで崩しにかかる。


▽前半30分まで

15分 ジュビロの右からのコーナーキック。ニアで鈴木が飛び込むがクリアーされる。
16分 テロ・サーサナのFK。26番が直接狙う、しかし佐藤がカット落ち着いて外に弾く。
18分 西野が右サイドからドリブル突破を仕掛けるが倒される。ジュビロが押し気味な展開は続くが、決定機が作れない。
20分 名波からグラウに縦パスが入る。振り向きシュートを放つがDFに当たってしまう。ジュビロの中盤では余裕があるが前線には相手選手が多くいる。崩しづらい展開。
25分 グラウに入ったボールをダイレクトで西野へ。ゴールへ向かい走り出すが後ろからのカバーにカットされる。惜しい展開。
27分 名波のトリッキーなプレーから西がドリブル。ファールを奪いFK。名波&藤田立ち。蹴ったのは藤田。しかし中の人間が合わせることができずシュートまで行かない。
29分 中盤でボールを持つ時間が長く崩すことが難しい流れが続く。

▽前半45分まで
33分 中盤で回している状態から山西がオーバーラップ。しかし、ゴールラインを割ってしまう。
36分 ジュビロの速攻!服部から一気に前線の西野にボールが出る。相手DFが崩れるがシュートが打てない。この時間帯は速攻や早い攻撃が効きそうだ。
40分 右で藤田→名波→服部で崩す。センタリングをファーサイドへ。グラウが行くがシュートが打てない。
41分 右の西からニアに早いセンタリングが入る。西野がタイミング良く入り込むが頭に当てることが出来ない。GKが交錯し倒れる。このような展開で得点が欲しい!
44分 服部がミドルシュートを放つとそれが西に当たり、こぼれたボールをグラウが右隅へシュート!ついに先制点が生まれる。前半の1点は後半に向けて大きな意味を持ちそうだ。攻め苦しんだ前半が終了。

▽後半15分まで

ジュビロは交代なしで後半スタート。

1分 グラウに入ったボールをダイレクトで西野に合わせる。胸でトラップしそのままジャンピングボレー!ボールGKの左を抜けるボールはバー直撃!惜しい場面。直後そのこぼれを一度左に出し、センタリング。そこに再び西野が入り胸でトラップしかしゴールならず。
3分 西のミドルシュートを福西が落とし西野がシュートしかしブロックされる。切り替え右のグラウに渡し左足でシュート!しっかり左隅に流し込み2点目をゲット!後半いきなり動き出す。
6分 藤田の浮かしたスルーパスをグラウが頭で落とし福西がシュート!惜しくもゴール左に外れるが完璧な展開。
7分 藤田が右の西に展開するとワンタッチでセンタリング。グラウがダイビングヘッドでシュートを放つ!完璧な展開だったが決めきれない。2点目を決めたことによって相手が前に出てきた。ジュビロの攻撃が動き出している。
11分 西野がペナルティーエリア外でボールを受けるとそのままミドルシュート!GKにカットされるが良いリズム。
12分 西野が福西からのスルーパスを受け抜け出したがシュートミス。
13分 前線でジュビロの人数が多くなってきた、相手が戻る前に攻撃を仕掛け崩しにかかっている。

後半30分まで
左で藤田→名波→服部でボールを回し相手を見る。DF陣は田中が最終ラインを統率し鈴木・山西がしっかりチェックに行っている。

19分 藤田がボールを奪われると速攻を受ける。しかし山西が追い込み鈴木がカット。素早い対応で守り抜く。ジュビロ完全にペースを握っている。ボールを回し相手に触らせない。
24分 名波と藤田二人で相手をかく乱させる。
25分 福西が体で相手をガードし西が抜け出す。シュートはゴール右に外れるが良いリズム。
26分 ここでグラウに代え中山を投入。スタジアムが盛り上がる。
28分 服部から右でフリーの西にロングフパスが渡る。右からのセンタリングに中山が入り込む。シュートは打てなかったがタイミングを確かめるようにパスが出る。アウェイでの戦いも考えまだ得点が欲しい。

▽後半45分まで

相手の攻撃も落ち着いたディフェンスから素早い攻撃へ展開できている。

32分 名波に代えて河村が入った。ボランチに河村がそして福西がひとつ前に上がった。その福西が右からドリブルで突破するとファールを受けPK。服部がしっかり決め3点目を奪う。
38分 焦れてきたテロ・サーサナがファールを連続。ひとり退場となる。
39分 ゴール正面30mから服部がFKを蹴る。ゴール上を超え残り5分。
41分 鈴木の早いチェックから藤田へ。クロスボールを西野が受け、マイナスのボールを福西へ、ループシュートを狙うがDFにカットされる。
43分 西の右からのクロスボールに西野がDFに競り勝ちヘディングシュート!ロスタイムに入ろうとするところで相手が選手を交代。最後の最後までジュビロは集中力を切らせていない。

ロスタイム2分。河村がボールを持ったところで相手が後ろからスライディング。危なすぎるプレーが出るが、しっかり自分たちのサッカーをし試合終了。

http://www.jubilo-iwata.co.jp/jubilo/live/O040225_387.html


■アタポン ブザパーコム監督

まずジュビロ磐田に勝利の言葉を述べたいと思います。

今日はジュビロ磐田の方がすごく動きが良かったので、それが勝利につながったのだと思います。

前半の最後の方で、ジュビロのゴールを阻止したことでジュビロを目覚めさしたことになったのだと思います。それによって後半ジュビロの方が攻撃的にプレーしてきたと思います。

気温の方も選手たちにとってはかなり寒かったので、試合に影響して本来の動きができなかったと思います。タイのホームがあるのですが、そこではいい試合ができるようにのぞみたいと思います。

(ジュビロ磐田で光った選手は誰でしたか?)
7番の名波選手、10番藤田選手、23福西選手です。

(アウェイですが今日はどういう戦いをしようと思っていたのですか?)
アウェイの試合なので引き分け狙いできました。

http://www.jubilo-iwata.co.jp/jubilo/live/O040225_387.html

■【AFCチャンピオンズリーグ グループE】

- 桑原隆監督記者会見コメント [ J's GOAL ]

今日はホームだったのですが、相手も昨年準優勝しているチームなので、非常に厳しい戦いになると思ってました。(以下略)

http://www.jsgoal.jp/club/2004-02/00005647.html


■試合後のコメント

- 名波 浩選手

思ったより強くなかったけどね。3−0が妥当かな。(…中略…)ただ、初対戦だから相手の戦術とか選手の特徴とかわからない部分も多少あったので、そういった中では、シーズン当初としてはいいゲームかなと思う。(…以下略)

- 藤田 俊哉選手

(…略)(アウェー戦では)この3点のリードをうまく使ってサッカーをしたい。相手もホームではずいぶん元気になると聞いてるんで、僕らも元気になればいいんじゃないかと思います(笑)。(…以下略)

- 福西 崇史選手

(…略)(後半の怒涛の攻撃は)うちのリズムが出てきたというのもあると思うけど、相手が動かなくなったというのもあって、前半よりはうまくいったと思う。


- 鈴木 秀人選手

(…略)なんとかロド(グラウ)がいい時間帯で2点取ってくれたんで、敵も前に出てきて、自分たちのサッカーもできたし。本当にいい時間帯に点を取ってくれたと思います。

以上

http://www.jsgoal.jp/club/2004-02/00005649.html
http://www.jubilo-iwata.co.jp/jubilo/live/O040225_387.html


■磐田が快勝 サッカーのアジアCL

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグE組、磐田−テロ・サーサナ(タイ)は25日、磐田市のヤマハスタジアムで行われ、磐田が3−0で快勝し、2連勝で勝ち点を6に伸ばした。テロ・サーサナは1勝1敗の勝ち点3。
 磐田は圧倒的にボールを支配し、中盤での連係から何度も好機をつくった。前半44分、シュートのこぼれ球をグラウが右足で押し込んで先制し、後半3分にもグラウが追加した。36分には服部がPKで3点目を決めて突き放した。
 磐田は次戦、4月6日にホームで上海申花(中国)と対戦する。                           (了)

[ 共同通信社 2004年2月25日 21:47 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20040225-00000046-kyodo_sp-spo.html

■ゴン帰ってきた!磐田3発快勝

アジア・チャンピオンズリーグ予選リーグE組、磐田―BECテロ・サーサナ(タイ)は25日、磐田市のヤマハスタジアムで行われ、磐田がグラウの2得点などで3―0と完勝。2連勝でE組の首位に立った。207日ぶりの磐田復帰戦となった日本代表MF藤田がフル出場。同じく日本代表でボランチの福西をトップ下で試すなど、昨年準優勝の相手にやりたい放題だった。

 また後半26分には、中山が元日の天皇杯決勝以来の公式戦復帰を果たした。36分、福西が倒されて得たPKに、桑原監督は中山を指名。しかし「お前が蹴れ」とその役を服部に譲り、昨年5月のC大阪戦以来となる得点は自ら“封印”した。

 昨年苦しんだ恥骨周辺部を1月に再検査。合流が遅れたが「足はまずまず。これからでしょう」と中山。グラウ、前田とFW2人が不在となる次戦3月6日、横浜とのゼロックス・スーパー杯ではゴンゴールが期待される。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/02/26/03.html


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