麒麟、少し失速中 - シンガポール。 - 2003年05月15日(木) 今季から麒麟がマスコットキャラクターで、外国人オンリーのチーム、 新麒(Sinchi)FCを入れたりして、新しい流れをつくろう!という 意気込みに溢れた2003年のシンガポールリーグ。 しかし、SARSやトラブルで、やっぱり大変なご様子。 5月初旬のシンガポールの新聞より、その渦中、新麒FCの記事を どうぞ。 ----- ■災難続きの新麒FCのゴール2010 - 資金などの問題に悩まされているものの、中国のクラブチームは 進みつづける。 By Peh Shing Huei. 選手の解雇問題から資金不足という問題まで、災難の続きの新麒FC。 チームは現在不安定な状況にある。 しかしそういった状況の記事は全体的に誇張されたものが多い。事実 彼らは、”ゴール2010”という目標と同じものを持っているのだ。 その目標とは、2010年まで存続し、そしてその時でもSリーグで プレイしているクラブとなることである。 副会長のWang Jinhuiは次のように語る。 「クラブは消滅させません。私もこの通り元気です。 新麒FCと共に生きていきます。 私は、新麒FCが2010年にSリーグで プレイしていることを約束しますよ。」 新麒はプロリーグになって始めての外国チームのリーグ参入ということで、 メディアから大きな注目を浴びた。 しかし、シーズンの2か月目となっているが、6試合中1試合の勝利と いう結果で、12チーム中9位という結果である。 先週、ヘッド・コーチのCao Guanlin(曹関林?)は解雇。 また、Bao Wenjie, Huang Yi, Tang Xiaoguang, Wang Jianyu, Xu Ming(鮑文杰、黄翌、唐暁光、王建諭、徐明) の5名の選手が帰国した。 曹は静かに中国へ帰国したが、選手の5人はクラブに反発し、帰国を 拒否したのだ。 彼らは不当な解雇として賠償金を求めるために弁護士を契約し、 マスコミの前でクラブ側の不公平な扱いを訴える動きに出た。 さらに新麒はまた、運営の貧弱さの面を露呈した。 対Singapore Armed Forces FC戦で救急車を用意 できなかったのだ。 また、Lin Tengfeiが顔を切る怪我をしたときも、 病院に行くのに25分待たねばならなかったのである。 昨日ある新聞は、これらの要因は資金難にあると 報道した。 新麒の成績不振とピッチ外でのイザコザから、クラブの スポンサーのうち、2つの団体が資金援助を保留している というのだ。 Wang氏は報道に対し、事実を認めたが、資金は最終的に 援助されるという見通しでいる。 「我々は、クラブに損害を与えていた5名を解雇した。 成績は良くなっていくだろうし、イメージも回復される はずだ。そうなれば、スポンサーも援助を全部支払して くれると思う。」 彼はあまりにも楽観的すぎるのだろうか? そうではない、とはメインスポンサーのLifeiグループの言葉だ。 Lifeiグループは中国の大手製鋼会社であり、支払いを保留して いるスポンサーのうちの1つだが、Lifei副会長Xu Zhifa氏は昨日、 Timesport紙に次のように述べた。 「私たちのスポンサー料は、3分割で支払われます。 すでに$200,000提供しており、シーズンの終わりまでに 残りの$100,000を支払う予定です。 クラブ側とは、その残りの受け渡し時期は、リーグの成績に よって変化すると言うことで口頭で合意しています。 これは、よい試合をするようチームを促進するための ものなのです。」 (*恐らくシンガポールドル) クラブは今シーズン、あまり良いスタートを切っていない。 シーズンが始まっての4試合で3人の退場者を出し、 試合が荒れるチームとして、もっぱらの評判だ。 新麒は5試合目にして、ゲイラン・ユナイテッド相手に 2−1という初勝利をようやく得たのだが、その勢いを 次回に繋げることが出来なかった。コーチ・選手の解雇 の影響だ。 新麒FC会長、Wang-Lee Tee Eng女史はSeah Streetにある メトロポール・ホテル内にあるインペリアル・ハーバル・ レストランのオーナーだが、これらの問題に頭を抱えている。 「強いプレッシャーを感じます。 私はこういった状況に対処することを慣れてないのです。」 彼女はTimesport紙に疲労の色を見せてインタビューに応じた。 「でも、私は根を上げるつもりはありません。 チームはきっと、今より多くの試合に勝つことができると 確信します。」 新麒FCは今夜、Queenstown Stadiumでリーグ最下位の Tanjong Pagar相手に戦います。チームは勝ち点3を得る為に 努力することは間違いない。 Timesport紙記者がJoo Chiatにある選手寮を訪れた時、 チームの置かれた状況に対して選手達は、自発的に団結して いたように見えた。 キャプテンのTang Chongは以下のように述べた。 「たとえチームが財政の点でトラブルが起こっており、 自分への給料が定期的に支払うことが難しい状態に なったとしても、僕は新麒FCのためにプレイし つづけるよ。 MFのWu Yanbはこの件について、平然としていた。 「クラブの職員は、我々にスポンサーとのイザコザを 話していない。 僕に関して言えば、給料は貰っているし、プレイは 続けるつもりだよ。」 :シンガポール・ストレイトタイムス紙5月初旬の記事 -------- 実は新麒FCの設立開始時、「スポンサーが全然居ない チームが多い中、新麒はすでにビッグスポンサーが!」 とか、「外国チームのレベルの高さがリーグを引っ張る」 とか、まぁかなり期待されてたワケなんです。 でもやっぱり海外でプレイする上に、急造した チーム。素直には上手くいかないもんですね。 クラブ側でも、スポーツとホテル・レストランは同じ エンターテイメントでも、やっぱり違うんだろうな。 あの世界最強エンターテイメント会社のディズニー でさえ、チームの経営から手を引く、みたいなこと 言ってたしなぁ。 (確かNHLのマイティ・ダックスとMLBの エンジェルスのオーナーだったハズ。どっちも よく知らないので、適当コイています。) それでも俺はその冒険心を買うぞ!Sリーグ&新麒FC! あと、どうでもいいけど麒麟は、牛と鹿と馬と狼の各パーツ を持った生き物なので、新麒FCは、神戸と鹿島とセレッソ が融合したチームなのだ! あ、馬のチームがないけど。 ...
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