きょうの読書
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2003年01月24日(金) 「エンジェル」石田衣良

夏の夜、自分自身の埋葬を目撃した掛井純一は、何者かに殺され「幽霊」として蘇った。失われた記憶と自らの死の謎を追って、欲望と計算にまみれた現世の人間を偵察していく。縁を切った資産家の父、父代わりの弁護士、映画界の巨匠、ヤクザ風の男達、そして一目で魅せられた女優の卵・・・。死後の恋を守り、すべての謎が解けた夜明け、死者の「生命」を賭けた究極の選択が、純一に迫る!

死者が自分の殺された原因を探していく過程を死者の一人称で書いたは本はめずらしい気がするんだけど。しかも推理小説ですぜ。探偵は幽霊!漫画とかではけっこうありそうな題材なんだけどね。最後のほう、ちょっと突っ込みたい所もあったけど、全体的に純一の性格が随所ににじみ出ていて感情移入しやすい本でした。感動した!とまではいかないけどじんわりほっとした、って感じの話でした。お勧めです。


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