unsteady diary
riko



 あいまいな境界線

月曜日、件の彼女はぎりぎりになって出社してきた。
やっぱり具合が悪いというよりは、完全な出社拒否だったみたい。
解らなくはないけれども。
そういう気持ちと行動が根底にあると知ってしまったら、
頑張っていても見ているほうも辛い。

今後、本当に具合が悪くて休んだとしても、また出社拒否かもしれないなんて、疑ってしまうだろう自分がいる。
逃げられていいね、と羨んでしまうだろう醜い自分もいる。

それはたった一度のことで、もうそんな風に逃げることはないんだと、長い時間をかけて証明するしかない。
それは彼女自身にしかできないこと。
過保護にしすぎても、求められる仕事に自分を合わせられないのなら、お互いに辛い結果が出るだけだもの。

正直、全体重で甘えられて、その辛さを背負える人はたぶんいません。
少なくとも私は無理。
後輩さんは体重の10分の1くらいを時々預けてきた。
それくらいなら私も支えられたし、逆に支えられることも多かった。
でもほとんどは、自分の足で立つしかなくて。
方法は教えられても、実際その重さを支える覚悟は自分自身で持つしかなくて。

「頑張ってください」とも「頑張りましょう」とも、言えない。
ただ踏ん張るつもりがあるのなら、境界線を引くのはもう少し先にしようと思う。


2006年05月02日(火)
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