unsteady diary
riko



 

引っ越していった友人が、研修でこちらに戻ってくると言うので、
私も土日を利用して、やっと家に戻ってきた。
とはいっても、午前中は病院で検査だの色々と。
勤務先で作ってもらった新しい健康保険証を、早速使ったよ…。
ま、基本的にはストレスからだろうということで、
詳しい検査は、暇ができたら。


金曜日は、禁欲的生活にとうとう我慢できなくなって、
吉祥寺で降りて、真っ先に本屋を探し出した。
新しい街で真っ先にすることは、洋服でも食べ物でもなく、
なぜだか本屋を探すことだったりする。
落ち着く為に、必要な儀式みたいなもの。

魚住くんの最終巻を買って、帰り道読んだ。
いつもほどじゃないけれど、今読むには少し辛かった。
最初から最後まで、このひとはいつも痛いものを突きつける。
なのに、どうして読み続けてしまうんだろうな。
揺らされたくはないのに。
安眠しなければ、翌日に響くのに。


3月末からずっと、日付が変わる前に寝て、6時前に起きるという
当たり前の人の生活をしている。
たぶん健康的なんだろうと思う。
たとえ本が読めなくても、CDが聴けなくても、考える暇がなくても、
日記や文章を書く時間がなくても。
せいぜい朝のラッシュ時に日経を読む暇があればそれでいいんだろう。
けれども、それが当たり前の生活だと言われても、
これに耐えている他の人たちも、ある意味酷い状況のような気がする。

凪いでいる間と間、その隙間に落ちそうになったり。
毎日がほとんど同じだとしたら、何も先に望めないのだとしたら、機械みたいにルーティンをこなす存在だとしたら、それは過去を生きつづけているのと何が違うんだろう、とか。
満員電車のなかで考えてしまう。


2002年04月14日(日)
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