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■ ライブ×お泊り×ノックアウト(笑)
お気に入りのストリートミュージシャンのSHUくんのライブin四谷三丁目。 4時半からのスタートだと思ってたんだけど、若手がいっぱい集まったジョイントライブだったということで、SHUくんは8時からの一時間半でした。 もっとも、いかにも路上のギター一本って感じの男の子2人組のユニットが2組出てて、すごくよかった〜。 好きなことをやってる瞳をしてた。輝いてたね、 なんで好きなことをやれちゃうんだろうって、思う。 あんなに生き生き、とね。 苦しいことだっていっぱいあるはずだし、自分の才能をずっと信じつづけられるほど自惚れが強いとは限らない。 それでも、好きなことだから、やらなくちゃ自分が生きていけないくらい、きっと好きなことだから、やれちゃうんだね。
ほんとうに、自分にはないエネルギーだった。 「好き」の強さを、見せつけられた気がした。
私はこれまでの日記を読んでもわかるかもしれないけど、 ずっと鬱状態だった。 寂しくて、つながりたいのに、それができないくらいぐるぐるしてて、 とにかくわけわかんなくなってて。 なにも見えなくなってて。 少しでも見えるものに、しがみつきたくってたまらなかった。
ライブに一緒に行ったmeeさんは、隣にいても、ライブに集中してて、「生き生き」してて、考えごとしてた。 私は、物理的距離がこんなに近くても、寂しくなるんだなって思った。 手を伸ばして触れるくらいなのに、世界は別なの。 あたりまえなんだけど、そういう当たり前の事実に傷ついてる自分の幼さ加減がとても嫌だった。 私だって、好きなことに没頭してるときは、まわりなんて関係ないのくせにね。
SHUくんのライブが終わって、なんだかギターの音よりも打ち込みのほうが多くて、消化不良だったんだけど、それでもじゅうぶん楽しんで、会場をあとにした。 もう10時過ぎで、どこもお店なんて開いてなかったし、私もそのあとの予定があったので、meeさんとはそのまま駅でおとなしく別れることになった。
言葉にならないぐちゃぐちゃが、アメーバみたいに、ずっと喉をふさいで声を出なくしてる気がした。 電車がくるまで、とねだって一緒にいてもらう。 ほんのちょっとの間だったけど、少しほっとする。
電車はあっという間に来て。 あわててホームにかけこむ。 だけど、それは回送電車で。 そのうち、meeさんの姿がむこうのホームに見えて、 「回送電車だったんだ〜」と叫ぶ。 遠いからなにもしゃべれないし、別になにかしゃべりたいことが明確にあったわけでもなく。 そのうち、本当に電車が来て、乗り込み、手を振る。 たぶん、切ない表情をしてたと思う。 みっともないくらい。
気持ちが揺れて、どうしようもなかった。 meeさんのすっきりしたと見てわかる笑顔とか、 自分のすっきりしなさ加減とか。 meeさんに、まだつかわれてしまう敬語とか。 一方で私はもうコントロールできずにタメ口になってるとか。 とにかくいろんなことで、私ばかりが気持ちが揺れて、隠せなくて、みっともなくて、いやな人間になってる気がして、そういうふうに被害妄想気味に、気持ちが揺れに揺れてた。 ちょっと落ち着けば、ほんとうにバカみたいなんだけど。
そのまま、りょうかさんに電話をかける。 泊まりで呑む約束をしてたので。 12時半ごろにやっとはじめられた。
なにを話しただろう。 くだらない話から、いろいろ。 ほんとうに、いろいろ。 呑んで、食べて、パソコン見て、ある人のHPをふたりで見て、声に出して朗読。 あまりの言葉のストレートさに、ひねくれてるりょうかさんは地球の裏側までもぐってしまった。 私はというと、とにかくすごく響いたんだ。
…タイムリーだったんだと思う。 自分のぐるぐるの本質が、かなりそこにあって、どうしようもなくずきずきキてしまった。ノックアウト。 彼の文章を読んだのが初めてなわけではないんだけど、読むときの自分の状況によって、同じ言葉でも響き方ってちがうものなんだよう。
以前そのサイトに来ているある人に、彼と私が部分的に「似てる」って言われたことがあったの。 そのときは、正直ピンとこなかった。 昨日、少しだけ分かった気がした。 といっても、似てないってことに気づいたんだけど。 考え方、感じ方のさいしょの半分は確かに(おこがましいことこの上ないんだけど…)近いのね。 りょうかさんにも、その繊細っぷりに、「親戚か?」とからかわれた。(笑) ただね、その結果、選ぶ道が正反対で。 彼はとにかく前向きで、強くて。
ノックアウトされっぱなしじゃなく、打たれ強く立ち上がれるようにならないといけないなあと思う。 思うだけで、なかなかへこむと起き上がれないけど。 でも、いい文章にあったとき、しみこむだけの余裕がある人でいたい。 せめて、素直に受け取りたいよ。
2000年11月04日(土)
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