小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2001年04月13日(金)
ヒマ人どもの集い

(後日注:この日さっかはバンドサークルの新歓会に行った。
     結局このサークルにはちゃんと入会しなかった)

先輩どもが花見に行くと言うのである。そういう予定なのである。
我々はおごってもらえたり、わりといろいろ食べて飲めるのである。
行くしかないのである。

みんなでぞろぞろ移動。先輩、講堂前で立ち止まる。
「えっと、6時に行くんで、一旦解散」

今4時。
かしこい奴らは帰って行く。あんたが正解。
しかし、さっかと仲間たちは耐えた…!
「これはきっと試練だ! この先人生甘くないぜ?!
 根性のあるやつしか、食わせてもらえないんだ!!」
そこへ強い風が吹いて、何故か関西出身者の頭だけに、
チクチクした木の葉がブスブス突き刺さる。
「いてて、いてて、いててててて」
「すっげえ、木にツッコまれてるよー!
10分経過。

名前暗記ゲーム開始。
指を刺された人が刺した人の、フルネームとニックネームを言う。
とっても実務的な遊びだ。
終了。
30分経過。

「そうだ、ケータイ交換しようよー」
みんなでケータイを出して名前入力。速い。
早速ゲームの成果があらわれていて、何故だかみんな誇らしげ。
さっかは隣りのにーさんと、携帯電話を交換しようとした。
「こら、誰かわからん奴からかかってくるっちゅーねん!」
木がブスブス突き刺さる。
こいつ、木のくせにわりと隙がねえ!?
あと80分。

その隣りに、同じように固まっている女の子たちがいた。
とりこんで最大派閥になる計画が発足。
「6人と6人だから、バレーボールしましょうって言おう」
「スリーオンスリーもできる」
「ばか、それじゃこっちの奴らだけで終わっちゃうだろ!」
「よし、じゃんけんしましょうって言おう。何人でも対応できる!」
「それだ!」
それだ、じゃねえ。
「まって、誰が言うの?」
「じゃんけんで負けたやつ」
「出さなきゃ負けよじゃんけんぽん!」
「お前今、後出ししてあいこにしただろー!!」
そんなことを言っている間に、女の子たちは数名消えた。
「まて、まて。最初に話しかけようって言った奴は誰だ?!」
「誰だっけ」
「誰だ」
「えーっと……」
「あれ、誰だっけ??」
「誰だ……」
「……時代が、そうさせたんだ……」

というかいつのまにか、
ここに立ってただ6時を待っている人間内では、
最大にして最小の派閥になっていた。
みんな消えた。

そこへ先輩が来た。
「花見には行かないで、ここのあの階段で適当にたまって飲むから」
そんなオチですか?

しかも振舞われたのはアサヒの発泡酒。
安い。
安いですよ先輩。
カール配ってる場合じゃないっすよ、先輩………。

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 noted by さっか