さっかは、このままではやばいと考えた。
こんなに国語や英語や歴史ばっかり勉強していては、
駄目人間になってしまう!!
あいまいな事象の全てに日本語をつけ、
何も言ってないのにだらだらと喋る、
そんな大人になってしまう!!
例1:「そういう人間関係のいわゆるバランスの形状が、
愛とはなにかっていうことで、なんてゆうか、
一番大事だと思うんですよね」
例2:「それはですねえ、行政改革の中心として抜本的な
見なおしをはかる必要性があるという、ひとつの改革論でして」
さっかは焦った。
数学をやらなくては、さっかは死んでしまう。
とはいうものの、さっかは数列や公式は得意だが、
極度に計算ができないのです。
数式一列につき、ひとつミスをおかす。
ここはかる〜く、基礎から復習だ!!
そこでさっかは、近所の本屋で、その本を手にした。
「小学校6年生の算数と計算ドリル」
これだ。
This is. (←?)
レジにゴー!
「これください」
「お、家庭教師やってんのか」
そうくると思った。
「じゃあ、赤ペン一本つけちゃおう。
マルバツつけるのにな!! がんばれよ!!」
……。
私って、もうすぐティーンじゃなくなるの。
わびしいって、
言ってもいいかなあ?